豪中銀、政策金利高止まりの公算-4月CPIも根強い物価圧力示唆
(ブルームバーグ): 豪州の4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.6%と、ブルームバーグが調査したエコノミストの予想(3.4%)を上回り、根強い物価圧力が示唆された。オーストラリア準備銀行(中央銀行)が6月の政策決定会合で政策金利を12年ぶりの高水準に維持する論拠が強まりそうだ。
豪統計局の29日の発表によれば、変動の激しい項目を除くコア指数の上昇率は4.1%だった。豪中銀は今月7日の政策決定会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を4.35%に据え置くと決定した。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)トレーダーが織り込む9月の利上げ確率は27%と、統計発表前の20%未満から上昇した。利下げ可能性は早くとも2025年半ばまで除外されている。
CPI統計を受け、豪州の3年債利回りは12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.07%、10年債利回りは14bp上昇の4.40%を付け、豪ドルは上昇した。
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原題:Australia’s Elevated Inflation Suggests RBA to Extend Rate Pause、Australian Bonds Hold Losses on Inflation Data; JGBs Decline(抜粋)
--取材協力:Tomoko Sato.
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Swati Pandey