近鉄南大阪線が運転再開 橋梁上はゆっくりと走行
近鉄南大阪線が運転再開 橋梁上はゆっくりと走行 撮影・報告:柳曽文隆 THE PAGE大阪
鉄橋の橋脚が傾き、大阪阿部野橋~河内天美両駅間が25日朝から運転見合わせが続いていた近鉄南大阪線は26日午後4時前に運転を再開した。しかし、鉄橋では徐行運転を行っている。 【拡大写真付き】昨日の様子・26日の写真と比べると杭が打たれているのがわかる
26日午後3時48分から運転を再開
近鉄の発表によると、大和川の水位低下後に応急復旧工事を実施。橋脚の土台を川底に固定する杭(くい)12本の打ち込み作業を行った。その後、試運転を上下線で行い、安全確認を行った上、26日午後3時48分から運転を再開した。
大和川橋梁は、1923年(大正12年)4月に完成
この大和川橋梁は、1923年(大正12年)4月に完成。橋脚数は計9本で、うち5本は河川にある。昨年10月の台風21号の影響で、一部の橋脚に2センチ強の沈下が認められたため、昨年12月に応急工事を実施。今月3日からは本復旧工事を進めていた。 橋梁付近では、地元の住民らも多くかけつけていた。東住吉区の70代女性は「電車が通ってホッとした。工事の人も一生懸命頑張っておられた。もっと長いことかかると思っていたけど、復旧して本当によかった」とうれしそうに話していた。
沿線では通勤のほか、高校や大学も多いため通学にも大きな影響を及ぼしていた。東住吉区に住む40代の女性は「娘はこの線で学校へ通うため休むことに。私も勤め先のお客様が富田林の方なので、キャンセルの連絡が入ったりしました」と話していた。 線路沿いに家があるという東住吉区の60代女性は「昨日もそうでしたが、南大阪線はあまり運休するイメージがないので、走っていないだけでも落ち着きませんでした。先ほどいつもの音が聞こえたので、ホッとしました。大きな事故とかが起きなくてよかったと思います」と話していた。