復帰決めたマイク・タイソンにベアナックル(素手)ボクシングの格闘技団体から約21億円の仰天オファー
チャリティーマッチ出場のため現役復帰を決めたプロボクシングの元ヘビー級世界3団体統一王者、マイク・タイソン(53、米国)に仰天オファーが届いた。全米で新興格闘技として人気上昇中の素手で殴り合うボクシングの団体、ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(BKFC)が2000万ドル(約21億2500万円)の巨額オファーで獲得に乗り出したのだ。米メディアの「ヘビー・ドットコム」の取材にBKFC代表のデビッド・フェルドマン氏が明言したもの。 フェルドマン氏は、同メディアに対して「BKFCで戦うためにマイク・タイソンに2000万ドルのオファーをした。私たちは、マイクが参加するための様々なオプションを用意している。マイクのビデオのトレーニングの動きを見てエキシビションに参加したいという気持ちが伝わってきた。私たちは手を差し伸べるためオファーを出した」とコメントした。 BKFCは、特製の円形リングでバンテージを巻いただけの素手で殴り合う過激なボクシングで2018年にスタート。2分5ラウンドのルールで、UFCやBellatorなどのメジャーな総合格闘技団体に迫る新興格闘技として人気が急上昇している。 ボクシング界からは、すでに元2階級制覇王者のポール・マリナッジ(39、米国)、元IBF世界スーパーウェルター級王者のイシュー・スミス(41、米国)らが転向。また元UFC戦士同士のビッグカードも組まれ、ミルコ・クロコップにUFCで辛酸をなめさせたガブリエル・ゴンザーガ(40、ブラジル)と、ヒョードルに勝ったことがあり日本でも有名なアントニオ・シウバ(40、ブラジル)の対戦なども行われている。ボクシングの原点とも言える素手で殴り合う残虐性と勝負の分かりやすさが、一部の熱狂的ファンの支持を集めつつある。 薬物中毒者やホームレス救済のためのチャリティーマッチ出場を決めてトレーニングを再開しているタイソンは、その様子をインスタにアップ。往年のスピードと迫力を感じさせるミット打ちを披露して、世界中のファンや関係者を驚愕させたが、その錆びていない実力と反響が、さらなるビッグネームを求めるBKFCにとって魅力的だったようだ。