「一般」が加わり半年、オンライン更新 3割、運転免許証の手続き時間短縮【宇部】
運転免許証の更新時講習のオンライン対象区分に、これまでの「優良」から「一般」が加わって半年がたった。対象はマイナンバーカードを持っている人。適性検査、講習手数料の支払い、免許証の受け取りは所定の会場で行う必要があるが、講習はスマートフォンやパソコンで場所と時間を選ばずに受けられる。県内の利用率は3割を超えている。 免許更新の際は所定の会場での適性検査や写真撮影の他、区分に応じて30分~2時間の運転者講習を受ける必要がある。2022年2月から県内と北海道、千葉県、京都府の4道府県で70歳未満の優良運転者が講習をオンラインで受講できる仕組みが試行的に始まり、さらに昨年10月から一般運転者も含めて対象が広がった。 22年の試行開始から県内での講習利用率は今年3月末現在で優良が31・9%、一般が35・9%で、徐々に浸透している。仕事や育児で忙しい人からは「空いた時間に講習を受けられるので助かる」といった声も聞かれるという。 オンライン講習では優良は30分、一般は60分の講習動画を視聴する。途中で確認問題の回答と写真撮影を3回行い、アンケートに答える必要がある。その後、県総合交通センター(山口市)や各警察署で更新手続きをする。講習時間と講習までの待ち時間が無くなるため、滞在時間を大幅に短縮できる。 宇部警察署(大浴信正署長)では、毎週火曜に隣接する生活安全ふれあい館で対面の講習会を開催している。オンライン講習の導入で受講者だけでなく、署員の負担も軽減しているという。 胡和裕交通官は「オンライン講習を活用する人が少しずつ増えてきている。手続きは早い人で20分ほど。生活スタイルに合わせて受講してもらえたら」と話した。