篠原涼子&バカリズムがフジ連ドラでW主演 “書けなくなった”作家ד解けなくなった”刑事の絶不調バディに<イップス>
篠原涼子とバカリズムが、4月12日(金)スタートの新ドラマ「イップス」(毎週金曜夜9:00-9:58、フジテレビ系※初回は夜9:00-10:13)でW主演を務めることが分かった。篠原とバカリズムの演者同士としての共演は、今回が初となる。 【写真】「ブラッシュアップ」で東京ドラマアウォード2023の脚本賞を受賞し満面の笑みのバカリズム ■イップスを抱えた2人が事件を解決していくミステリーコメディー “イップス”とは、心の葛藤が筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし、「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと。本作は、小説を“書けなくなってしまった”おしゃべりなベストセラーミステリー作家と、事件を“解けなくなった”自己評価高めのエリート刑事という互いにイップスを抱えた2人が、事件を解決していくミステリーコメディー。絶不調なバディがお互いを補い合い、小気味よい会話劇を繰り広げながらコミカルタッチに犯人を追い詰めていく。 完全オリジナルストーリーとなる本作は「古畑任三郎」シリーズ(1994年ほか、フジテレビ系)などをほうふつとさせる倒叙式の構成となっており、多彩な顔ぶれとなる犯人には毎話豪華ゲストが登場する予定だ。 そして、今作でバディを組む篠原とバカリズムは、映画「ウェディング・ハイ」(2022年)で脚本家と主演としてクレジット共演していたが、演者同士としての共演は初。そんな2人が、イップスを抱えもがきながら、時には助け合いながら謎を解き明かしていく。 ■絶不調な2人が偶然出会い、殺人事件に遭遇 今作の主人公となるのは、篠原演じるミステリー作家・黒羽ミコ(くろば・みこ)と、バカリズム演じる警視庁捜査一課の刑事・森野徹(もりの・とおる)。 ミコはデビューから立て続けにベストセラーを連発して人気作家の仲間入りを果たしたが、現在は書けなくなってしまい、ワイドショーのコメンテーター業を副業ながら本業並みにこなしている。一方の森野は、あることをきっかけに検挙率が右肩下がりになり、事件が解けなくなっていた。 2人は、プレッシャーによって普段は何も考えずにできていることが急にできなくなってしまうイップスを抱えていたのだ。そんな絶不調な2人が仕事から逃避するために訪れていたサウナ施設で偶然出会い、殺人事件に遭遇することであれよあれよとバディを組むことに。 ミコは「小説のネタが拾える」「生の死体見るの初めて」と事件に興味津々。対する森野は捜査に身が入らない中でも、刑事としての鋭い洞察力を見せミコと共に真相に近づいていく。2人の捜査から犯人の目星はつき、容疑者本人に問い詰めようとするが森野のイップスが発動してしまう。 ■バカリズムと交流のあるクリエーターたちによる完全オリジナルストーリー 犯人が仕掛けたトリックを暴いていく謎解きミステリーでありながら、コミカルな会話劇と世界観で描かれるコメディー色が強い今作。 メガホンをとるのは、バカリズムも脚本に関わっていた「素敵な選TAXI」(2014年、フジテレビ系)や、「ロス:タイム:ライフ」(2008年、フジテレビ系)で監督を務めた筧昌也。 そして、脚本を務めるのは「となりのナースエイド」(2024年、日本テレビ系)、「ドラゴン桜 第2シリーズ」(2021年、TBS系)など、近年話題のドラマ作品を多く手掛けているオークラ。オークラは「素敵な選TAXI」や「黒い十人の女」(2016年、日本テレビ系)でバカリズムへの脚本協力を経験するなどの親交がある。 人気作や話題作を手掛けてきたクリエーターたちが、完全オリジナルストーリーで本作を盛り上げていく。 ■篠原涼子演じるミコ&バカリズム演じる森野の役柄 今回篠原が演じるミコは、ミステリー小説家という役どころ。デビュー作から3作連続でベストセラーを記録するも、現在はネタが思いつかず5年間新作が書けていない。その傍ら、持ち前の会話術と洞察力を武器にネット番組のコメンテーター業やコラム執筆をこなすも、そのせいで本業がさらに片手間になってしまっている。 5年前に出した最新作の小説はSNS上で「トリックがダサい」と叩かれ、コメンテーター業でも「なんにでもクビつっこむんじゃねーよ」などと叩かれており、イライラが募る日々を送っている。新作の執筆に煮詰まり、執筆から逃げるために訪れたサウナで森野と出会う。 また、今作は脚本ではなく主演として参加するバカリズムが演じるのは、イップスが原因で捜査ができなくなってしまった警視庁捜査一課刑事・森野。かつてはエリートとして組織内でも一目置かれる存在だったが、とある出来事をきっかけに解けなくなってしまった。 実はミコの作品の大ファンだったが、最新作の完成度が悪く、コメンテーター業ばかりで新作を出さないミコに苛立ちを募らせ「トリックがダサい」とSNSに書き込むなどアンチ化してしまった。刑事でありながら、ノモリというアカウントで日々ミコの小説についてアンチコメントをつぶやいている。 ■篠原涼子コメント ――オファーを受けた際の率直な感想を教えてください。 久しぶりのフジテレビドラマで緊張しているのですが、スタッフやキャストの皆さま、そしてバディとなるバカリズムさんの力をお借りしながら頑張りたいです。原作のないオリジナル作品で結末がまったくわからないので、私自身も物語を楽しみながら演じていきたいです。 ――台本を読まれていかがですか? 私が演じるミコは、すごく個性的で“書けなくなった”ミステリー小説家です。バカリズムさんとのリズム感ある会話の掛け合いが魅力的な脚本になっていて、撮影が楽しみ。今まで経験したことの無いような役柄でもあるので、貴重な体験になりそうでワクワクしています。 タイトルにもなっているイップスという言葉の意味を初めて知りました。この作品を通してイップスに関してさまざまなことを考えていければと思っています。 ――バカリズムさんとは初共演ですが、印象を教えてください。 脚本家としてのバカリズムさんとは映画「ウェディング・ハイ」でお世話になりました。その当時はお会いできなかったのですが、いろいろな人たちが主役になっている物語の展開がすごく面白くて、演じる側からしても楽しませていただきました。 だから、バカリズムさんってどんな感性を持っているんだろうとずっと気になっていて。今回は役者さんとしてご一緒させていただけるのですごく楽しみです! ――視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。 このドラマを通して、イップスに関して考える時間を作るきっかけになればと思います。そしてバカリズムさんとのセッションが楽しみなので、早く皆さまにもお届けできればと思っています。 ■バカリズムコメント ――オファーを受けた際の率直な感想を教えてください。 筧監督も脚本のオークラさんも昔から知っている方々。信用できますし撮影が楽しくなりそうです。篠原さんともご一緒したことはあるのですが、お会いするのは初めてなので緊張しています…。僕の役柄はネタバレになるので多くは言えませんが…、ちょっとクセのある警察官です。篠原さんも自分も、2人ともややこしい性格の役柄です(笑)。 ――台本や原作を読まれていかがですか? 思った以上にせりふが多くて大変そうです…(笑)。初期段階の台本よりもかなり増えてしまって、何とか少なくならないかなって。言い回しなどいろいろ変化させながら演じられればと思っています。でもやっぱりせりふが長いので、2話以降はもう少し減らして下さい!(笑) ――初共演となる篠原涼子さんの印象はいかがですか? 自分が高校生の頃からずっと第一線で活躍されている方で、その頃からまったくイメージは変わりません。実際にお会いしてみて、久しぶりに“わ、芸能人だ…!”とすごく緊張してしまいました。 実は「ウェディング・ハイ」の脚本を書いた際、篠原さんの出演が決定してからは当て書きというか、脳内で篠原さんの声が再生されながら書いていきました。そして書いたモノ以上にもっと面白く作ってくださり感動しました。 ――視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。 撮影はこれからスタートしていきますが精いっぱい頑張りますので、まずはリアルタイムで視聴していただきたいです。そのあとは配信の方でもう一回見ていただいて、テレビと配信一回ずつ見ていただければより楽しめる作品になると思います!(笑) ■フジテレビ・宮崎暖プロデューサーコメント 元々イップスとは、不安やプレッシャーからくる運動障害を意味するスポーツ用語でしたが、最近では“あいつ〇〇イップスじゃない?”なんて具合に、”今までできていたことが突然できなくなってしまうこと”という広い意味での使われ方を少しずつ耳にするようになってきました。 このドラマの監修を受けていただいた日本イップス協会様を通じて、実際にイップスの方に取材をさせていただいたところ、世の中にはその広い意味での”イップス”を抱えている方が多くいることを知り、このドラマを企画しました。 バディを演じていただくW主演に篠原涼子さん、バカリズムさんのお二人をお迎えできたこと、本当にうれしく、大興奮しております! 篠原さんが演じる書けない作家・黒羽ミコは、エネルギッシュで何にでも首を突っ込む空気の読めなさを持ちながら、人のささいな言動から隠された思いに気がつく繊細さを合わせ持つ人間くさいキャラクター。この役を演じられるのは、これまでさまざまな役を振れ幅大きく演じられてきた篠原涼子さんだけだと思いました。 バカリズムさんが演じる解けない刑事・森野徹は、事件を解決したいという正義の心と、イップスで事件現場に行きたくないというサボり体質の間で悩むキャラクター。笑えて共感できるキャラクターにしたく、真っ先に思い浮かんだのがバカリズムさんでした!このお2人なら、見たことのない変なバディ像を産み出せると確信しております。 チーフ脚本はオークラさん。“なんでそんな細かいことでモメてるんだろう”的な、どうでもよくて笑えるけど妙に刺さるせりふの数々にご期待ください。演出は筧昌也監督、不思議で今までに見たことがないミステリー“コメディー”に仕上がっていると思います! 金曜の夜に1週間の疲れが癒やされるような楽しいドラマをお届けできたらと思っております!毎話登場する個性的な犯人たちにもご注目ください!