<下剋上球児>鈴木亮平、思わず魅了された黒木華のアドリブシーンを告白「ツボに入ってしまって何度も見返してます」
鈴木亮平主演の日曜劇場「下剋上球児」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/第1~3話と最新話はTVerで配信中)の最終話となる第10話が12月17日(日)に放送される。同ドラマは高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。このたび、主人公・南雲を演じる鈴木と、野球部部長・山住を演じる黒木華のインタビューコメントが到着。濃密だったという撮影期間中の思い出や、お気に入りのアドリブ、また本作の魅力などについてたっぷりと語った。 【写真】第5話で鈴木亮平“南雲”の後任としてサプライズ登場した町田啓太 ■新井順子P×塚原あゆ子監督が手掛ける初の日曜劇場作品 同作を手掛けるスタッフ陣は、「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」(2022年)、「最愛」(2021年)、「MIU404」(2020年、全てTBS系)をはじめ、多くの人気ドラマを世に送り出してきた新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督。ドラマファンに愛される二人のタッグによる、初の日曜劇場枠での作品となる。また、脚本はこれまでも二人の作品を数多く手掛けてきた奥寺佐渡子氏が担当している。 ■濃密な撮影期間を懐古「2年ぐらい撮影している気持ちに」 ――これまでの撮影を振り返ってみていかがでしょうか? 鈴木亮平(以下、鈴木):テレビで見ていると自分の知っている子たちの成長を見ている気がする人も多いと思います。僕たちも彼らの成長をずっと見届けてきて、僕自身も南雲としていろいろ乗り越えてきたので、2年ぐらい撮影している気持ちになるくらい濃密でした。 黒木華(以下、黒木):こんなことはあまりないのですが、思い出がありすぎて、先生として球児それぞれに思い入れもあるので、グッときてしまいますね。見てくださっている皆さんも大好きになってくれていると思うので、より深く感情移入して見てくださるのかなと。 ■球児キャストの成長ぶりに脱帽「ドキュメンタリーのような感じ」 ――今回、たくさんの球場で撮影されたと思いますが、試合シーンでの思い出はありますか? 鈴木:試合シーンになると本当にみんな目の色が変わるんです。もちろん台本はありますが、本当に入り込んでいるので、泣くシーンではないけど涙が出てしまったり、結果が分かっていても本番をやるたびに号泣して返ってくる球児たちの姿をたくさん見ました。 最終回で描く決勝戦の対戦校である伊賀商業の子たちは、原案の白山高校の当時のメンバーと対戦校の松阪商業の混合チームなんです。その話を聞いただけで胸が熱くなりました。 黒木:野球のシーンは“すごい”としか言いようがないのですが、放送されていない部分でもたくさん打ったり投げたりしていて、素晴らしいプレーばかりでした。試合のシーンは越山高校の球児たちはもちろん、相手高の皆さんなしでは成立しなかったと思います。 引退していった球児たちの負け試合を見ていた時は「勝たせたかった…!」と先生として思っていました。 ――球児キャストの成長ぶりはいかがでしょうか? 鈴木:撮影期間で年齢は変わっていないのに、本当に高校生が2、3年かけて変わっていくというのはドキュメンタリーのような感じでした。 黒木:皆さんの成長ぶりには本当に驚かされっぱなしでした。キャプテンになった椿谷(伊藤あさひ)は、特に。 ――お互いに、今回共演して改めていかがでしたか? 黒木:好きな俳優さんであり尊敬する先輩でもあり、共演回数も多いので、私自身の成長も見てくださっているような先輩です。今回の作品では特に“現場での居方”が素晴らしく、私も見習いたいなと思いました。 鈴木:先輩と言ってくださいますが、僕も尊敬しています。テレビで見ていて、自分がいないシーンや、いたけど気づけていなかった華ちゃんのお芝居とかにいつも楽しませてもらっていますし、感動させられています。 9話でいうと、調子に乗る久我原(橘優輝)に「ちゃう!」と間髪いれずにツッコんでいるところが好きです(笑)。ツッコミのタイミングがツボに入ってしまって、何度も見返してます。 黒木:私は楡(生田俊平)が予告ホームランをした時に、南雲監督が「そんなのいらないよ!」と言うところが好きです。 鈴木:今回、台本にないそういうセリフもたくさん使われてますよね。 ■「“部活のその先”についても見どころ」 ――このチームならではだったなと思うことはありますか? 鈴木:脚本で書かれていることですが、普通調子に乗っている球児を見て「調子乗んなよ」と抑えつけるかもしれませんが、南雲と山住は「それは彼らのいいところだから」となるところが面白いなと思いましたし、脚本の奥寺さんの愛なんだろうなと思いました。それぞれのキャラクターの心情の描き方がすてきですよね。 黒木:球児たちも“ザン高感”というものを意識しながらやってくれていたし、最初は“仏の南雲、鬼の山住”だったところから終盤にかけてミックスされていくところや、球児たちの個性を生かすところがすてきでした。南雲夫婦のチーム感もとてもすてきだなと思って見ていました。 ――これまでのお話を振り返って「下剋上球児」はご自身にとってどんなドラマでしたか? 鈴木:特別なドラマだったなと感じています。たくさんノックもしましたし(笑)。野球がこんなに楽しいものだと知れたことや、“甲子園に行く “ということが思っていた数百倍難しいことで、彼らに特別であることも分かりました。 何より、”教育“ということも考えて、球児たちに何かを伝えるときには「どうやったら俳優としても、役としても彼らの今後の人生に響くか」を考えました。どんどん変わっていく彼らを見て、次の世代にどう伝えていくべきか、こんなにもそれぞれの成長に喜びを感じられたことは、このドラマでいただいた財産だなと思います。 黒木:これまで出演させていただいた作品は、もちろん全て大切で大好きなのですが、その中でもちょっと付箋を貼るような作品がいくつかあって、その中の1つになったと思います。 きっとまたどこかで思い出すだろうし、球児たちが別の作品に出ている姿を見ても思い出すだろうし。学園ドラマに出演したことがなかったので、思い出としてブックマークするような作品になったと思います。 ――最終回の見どころを教えてください。 鈴木:甲子園に行けるかはもちろん、“部活ってなんだろう”とか、“どうして僕たちはスポーツをするんだろう”とか、その先の人生でこれがどう役に立っていくのか…みたいなところも描いているのがグッとくるところかなと思います。 あと、監督として具体的に一つ言うと「犬塚翔のピッチング」です! これはもう、撮影云々ではなく最高のピッチングを見せられると思いますので、ぜひご覧ください! 黒木:当初から塚原監督や新井プロデューサーがそこを描きたいとおっしゃっていましたが、果たして甲子園にいけるのかはもちろん、みんながそれぞれどう成長していくのか“部活のその先”についても見どころかなと思います。 ――鈴木さん、最後に視聴者の方へ代表してメッセージをお願いします。 鈴木:最終話、いよいよ試合開始です! 果たしてザン高野球部は甲子園にいけるのか…。最終回をまずは存分に楽しんでいただき、俳優としてもこれから球児キャストたちの今後の活躍を見守っていただければと思います。最終回、胸が熱くなりますので、ぜひご覧ください! ※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。