<全豪テニス>ジョコを破り快進撃の世界117位イストミンの波瀾万丈人生
豪州メルボルンで開催されているテニスの全豪オープンで男子シングルス世界ランク117位のデニス・イストミン(30、ウズベキスタン)が劇的な大番狂わせで快進撃を進めていて注目を集めている。男子シングル2回戦では、7回目の優勝を目指していた世界ランク2位のノバク・ジョコビッチ(29、セルビア)を破る大金星を上げ、3回戦では、また格上31位のパブロ・カレノ=ブスタ(25、スペイン)をフルセットで下して、ベスト16進出を果たした。 主催者推薦枠のワイルドカードで出場したデニス・イストミンとは、いったいどんな選手なのか。世界中のテニスファンが知りたがっている中、欧州のスポーツ専門放送子局「ユーロスポート」のWEB版では、さっそく「デニス・イストミンについてあなたが知るべき5つのこと」というタイトルで、イストミンについての特集記事を掲載した。 ひとつめは、イストミンのコーチがイストミンの母親であること。世界のトップ男子のなかでは非常に珍しいケースだとしている。 「母親のクラウディア・イストミンが彼のコーチをしているという点で、現在の男子テニスのトップ選手のなかでは、とてもユニークな存在である。母は優れたアマチュア選手で、息子にテニスの手ほどきをしていた。イストミンは『母とはとてもよい関係にあって、お互いをとても理解しあえている。母はいつも全てにおいて僕を助けてくれている、テニスだけでなく、日常の生活についても同じように。母は僕のテニスが少しでもよくなるよう、僕の人生がうまくいくよう、いつもよい言葉をかけてくれる。母がコーチをしてくれているのはとても幸せなこと』と話している」 ふたつ目は、イストミンがどのようにして全豪オープンへの出場資格を得たかについてだ。 「イストミンは世界ランキング117位で、このトーナメントに出場するには十分なランキングではなかった。彼はアジア・パシフィック・ワイルドカード・プレーオフの勝者としてワイルドカードを獲得するという道のりの末に出場してきた。イストミンは(アジア・パシフィック・ワイルドカード・プレーオフの)トップシードだったが、準決勝では世界ランキング319位の選手との対戦で、マッチポイントを4つセーブしなければいけなかった。決勝ではイ・ダクヒ(18、韓国)を破った」