ピアノで届ける島や海の魅力 「島旅フェス」を音楽で彩る本島の女性 香川・丸亀市
KSB瀬戸内海放送
人口250人ほどの香川県丸亀市の離島「本島」。島や海の魅力をピアノの音色に乗せて届けたいと願う女性がいます。 【写真】大石さんが演奏に使った「島ならではのピアノ」
丸亀港からフェリーで約30分の本島。島にピアノの音色を響かせるのは、大石佑紀さん、27歳です。 結婚を機に本島に移住して4年。普段は本島で、漁師である夫の一仁さんと一緒にレストランの運営や観光客向けのイベントを企画しながら2人の女の子の子育てをしています。 3歳から学生時代まで、プロの伴奏ピアニストを目指して、音楽の勉強をしてきました。 (大石佑紀さん) 「ちょうど子どもを産んだっていうこともあって、一時期は(ピアノは)趣味範囲でやっていたんですけど、でもやっぱり少しずつ、私の中での音楽は人生にとって欠かせないものなので、子どもたちが大きくなったときにちょっと一緒にできたらなぐらいの気持ちで続けていたんです」 日々のリフレッシュとして選んだピアノとの時間。そんなある日、大石さんもとに「ピアノを弾いてほしい」という依頼が届きました。瀬戸内の島々を巡り島について学ぶイベント「せとうち島旅フェス」を音楽で彩ってほしいというものです。 大石さんのピアノ演奏を収録し、メイン会場である坂出市の与島パーキングエリアで流すことになりました。 (野口真菜リポート) 「今回演奏で使うのは、海のすぐ近くにある建物に置かれたストリートピアノです。もともと本島中学校にあったもので、デザインには海や船が描かれている島ならではのピアノです」 本島に録音技師を招いてクラシック3曲を収録。海や島の空気感を表現したいと、やわらかい雰囲気を持つドビュッシーの曲を選びました。 (大石佑紀さん) 「海の様子とかを音楽で表現できて伝えられたらなという思いはあります。天気によって全然波の音も違うし。あと私が好きなのは海の色なんです。天気によっても全然色が違うので、同じ青でも全然違うよっていうことを音楽でも表現できたらいいんですけどね」 「せとうち島旅フェス」は5月19日に開かれます。与島パーキングエリアでは、大石さんのピアノを聴きながら、瀬戸内海をテーマにしたアート鑑賞や親子で体験できるワークショップなどを楽しむことができます。
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