印ニューデリー、大気汚染対策を強化 スモッグがタージマハル覆う
Sakshi Dayal [ニューデリー 14日 ロイター] - インド政府は14日、大気汚染対策を強化し、首都ニューデリーにおける不要不急の建設工事や暖房用の石炭燃焼を禁止するといった措置を打ち出した。 道路へ粉塵抑制剤入りの水の散布、粉塵を鎮めるための機械による掃除なども15日午前から実施する。デリー首都圏政府は全小学校にオンライン授業への移行を指示した。 インド北部の大気の質はこの1週間で悪化。観光名所のタージマハルや、パンジャブ州アムリトサルにあるシーク教の聖地である黄金寺院がスモッグに覆われる事態になっている。 スイスの空気清浄機メーカー、IQエアによると、ニューデリーは世界の首都の中で大気汚染が最も深刻だ。ニューデリーの今年の大気汚染の約38%は近郊の農地での野焼きが原因だとされる。 当局によると、高濃度の大気汚染が湿度、風の弱まり、気温の低下と組み合わさってスモッグが発生。同市の国際空港では視界が非常に悪化し、航空機の発着に多数の遅れが生じている。 パンジャブ州の小児科医はアレルギー、咳、風邪、急性ぜんそく発作の子どもが急増していると報告している。