リアルに勝るものなし? 「ディフェンダー」のイベントで“特別”と“世界観”を体感
リアルイベントならではの空気感
ジャガー・ランドローバー・ジャパンがユーザー体験イベントを開催する目的は大きく2つあるという。ひとつはジャガー・ランドローバー(JLR)が掲げる「REIMAGINE(リイマジン)」計画によりディフェンダーがブランド化されたことに関係している。 現在JLRは英国企業としてのアイデンティティーをそのままに、JLRの下にレンジローバー、ディフェンダー、ディスカバリーそしてジャガーという4つのハウス・オブ・ブランドを置く新プランを推進している。日本ではランドローバーという名称こそ広く知られているが、ディフェンダーをブランドとして考えれば、レンジローバーやジャガーほどユーザー認知度は高くないのだという。これを引き上げて、本格オフローダーとしての地位を確固たるものにするのが第一の目的だ。 もうひとつはプレミアムブランドにふさわしい上質で個性あふれる特別な時間を、ディフェンダーのユーザーに体験してもらうことにある。車両のパフォーマンスに加え、他ブランドと差異化したディフェンダーの無二なる世界観の提供は、ロイヤルカスタマーの囲い込みや顧客満足度の向上に寄与する。そんな確立された世界観があれば、それに憧れ「いつかはディフェンダーに乗りたい」というファンも増えるだろう。 11月に東京・豊洲で行われる「DESTINATION DEFENDER TOKYO 2024」では、急坂やモーグル路を再現した特設コースでの試乗や各種ワークショップといったアクティビティーのほか、DEFENDER BREAKFAST、ミュージックライブ、ライブペインティングパフォーマンスの実施も予定されている。会場を訪れ、その空気感を味わいつつそこから広がる何かに触れる。スマホやPCを通じてさまざまな情報が簡単に手に入る現代でも、リアルイベントはやはり興味深い。 以前、クルマの面白さを感じるならリアルイベントに並ぶものはないとお伝えしたが、こうしたイベントに参加するたびにその言葉をしみじみとかみしめる。 (文=櫻井健一/写真=ジャガー・ランドローバー・ジャパン/編集=櫻井健一)
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