「敗戦は驚きではなかった」金メダルに王手の卓球女子団体、ドイツ監督が完敗を強調「日本は全くレベルが違う」【パリ五輪】
パリ五輪の卓球女子団体の準決勝が現地時間8月8日に行われ、日本が3‐1でドイツを下し決勝進出を決めた。これで日本は銀メダル以上が確定、東京大会に続き決勝で中国と対戦する。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 第1試合のダブルスには、1回戦、準々決勝と同じく早田ひなと平野美宇が出場した日本は、ドイツのシャオナ・シャン、ユアン・ワンのペアに対し1、2ゲーム連取後、3ゲーム目を落とすも、4ゲーム目を制し、3‐1で勝利。第2試合では張本美和が、18歳のアネット・カウフマンと接戦を演じながらも0-3とストレートで敗れ1勝1敗のタイに。 シングルス初戦で敗れ、ドイツに流れが傾きかけたかに思われたが、第3試合で平野美宇がユアン・ワンに対し3-0で勝ち、2勝1敗とリードを奪う。この勝利で勢いづいた日本は、第4試合で再び登場した張本が、ベテランのシャオナ・シャンに対し、3ゲーム目を11-0と圧倒するなど、強さをみせつける3-0のストレート勝利で決勝進出を決めた。試合終了直後には、シングルス2試合を任された張本が涙を流すシーンもみられた。 早田、平野、張本の3選手がそれぞれ実力を発揮し、決勝へと駒を進めた日本に対し、敗れたドイツのメディアは冷静な視点でこの試合を分析している。卓球専門サイト『myTischtennis.de』は準決勝をレポートする中で、「日本戦でドイツが3-1で敗れたことは驚きではなかった」と伝えており、「何しろ、対戦相手は現在の世界ランキングで5位、8位、12位だったのだから、ドイツの選手たちは明らかに劣勢だった」と振り返っている。 また、「木曜日の夕方、ドイツチームにとってどれほど困難な課題であるかは、ダブルスの試合開始からすぐに明らかになった。世界トップクラスのハヤタ/ヒラノのコンビは、最初の2セットでユアン・ワンとシャオナ・シャンに対し、明らかにその限界を感じさせていた」として、序盤の戦いを評した。 さらにトピックでは、ドイツ女子チームのタマラ・ボロス監督が試合後に語ったコメントも紹介している。 「結果を考えると愚かと思われるかもしれないが、私は彼女たちに良い試合をしたと伝えた。日本はまったくレベルが違う」 終わってみれば“圧勝”と言える内容で、強豪ドイツを退けた日本。いよいよ五輪の頂点まであと一つとなり、8月10日、金メダルを懸けて王者・中国に挑む。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]