キューバ東部でM6.8の地震、家屋や送電線に被害
Dave Sherwood [ハバナ 10日 ロイター] - キューバ東部グランマ州で10日に地震が発生し、同国第2の都市サンティアゴデクーバと周辺の家屋や送電線などに被害が出た。米地質調査所(USGS)は地震の規模がマグニチュード(M)6.8だったと発表した。 首都ハバナでは揺れがなかった。 ディアスカネル大統領はXに、被災地では「地滑りが発生し、家屋や送電線に被害が出ている」と投稿した。 ロイターが被災地の住民数人に取材したところ、家屋や建物が激しく揺れ、棚の食器やグラス、花瓶が棚から落下した。 サンティアゴデクーバに住むグリセルダ・フェルナンデスさんは電話取材に「私たちは過去に地震を体験しているが、これほど揺れたのは初めてだ」と語った。 キューバ東部の大部分では数時間にわたる計画停電が数カ月間にわたって常態化しており、被害の報告が遅れ、通信が困難になる要因となっている。 キューバの地震の大部分は、サンティアゴデクーバの周辺地域で起きている。キューバ地震局によると、キューバ島(本島)の南東岸に北米プレートとカリブプレートの断層がある。 キューバ島東端は10月、ハリケーン「オスカー」の直撃に見舞われたばかり。先週には西端を襲ったハリケーン「ラファエル」で送電網が壊滅的な被害を受け、停電が広がっていた。