米軍オスプレイ停止措置を解除…在日米軍、陸自の再開はいつ? 防衛相、墜落現場の屋久島町などに「事前に丁寧に説明」
木原稔防衛相は9日、米軍オスプレイの運用停止措置の解除を受け記者会見し、「米側から事故状況や原因、安全対策について前例のないレベルで詳細な情報提供があった。防衛省・自衛隊の専門的な見地、運用者としての立場からも合理的と評価した」と述べた。 【写真】〈関連〉オスプレイによる鹿児島県内空港への緊急着陸が一目で分かる表
在日米軍と陸上自衛隊のオスプレイは運用再開までの進め方を日米間で調整する。防衛省は再開前に、墜落事故が起きた屋久島町や鹿児島県を含む関係自治体に説明する方針。木原氏は「できる限り対面で丁寧に説明する。不安や懸念の払拭のために努力を続ける」と話した。 在日米軍と陸自の再開の時期に関しては「現段階では予断を持ってお答えすることは難しい」とし、「たまたま同じになることがあるかもしれないが、それぞれが主体性を持って進めるため差異は出る」との見通しを示した。 不具合の具体的な部位や内容を公表しない理由は「米側の調査には訴訟や懲戒処分への対応も含まれるため、報告書が公開されるまでは米国内法上の制限により、詳細を対外的に明らかにできないと説明を受けた」とした。 墜落事故は昨年11月29日、岩国基地(山口)から嘉手納基地(沖縄)に向かう途中で発生。乗員8人全員が死亡した。事故後、米軍は全世界でオスプレイの飛行を停止していたが、防衛省は今月8日、米軍が停止措置を解除したと発表、陸自のオスプレイも再開する方針を明らかにした。
南日本新聞 | 鹿児島