「生活保護」の支給額はどのように決まっている? 基準額が年金や最低賃金よりも高いって本当?
※筆者作成 数値でみると、生活扶助基準額よりも年金や最低賃金が高いことが分かります。 ただし、今回は生活扶助基準額のみと比べていますが、家賃や医療費、介護費などが生活保護の扶助として足されるケースも少なくありません。すべてを足したときに、最低生活費が年金や最低賃金を上回る可能性はあります。
生活保護は受けたほうがよいのか
もし年金収入や働いて得た収入があっても生活に困っている場合は、生活保護の利用も検討しましょう。 厚生労働省によると、生活保護の目的は「生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長すること」とされています。 つまり、生活保護は年齢や収入の有無に関係なく生活に困っている方が利用できる制度です。 ただし、生活保護を受けるには、資産は利用できるだけ利用する必要があります。使用していない不動産は売却する、親族などから援助してもらえる場合は援助を受けるなどが挙げられます。資産を活用したうえで、生活に限界を感じている方は自治体の相談窓口へ行き、生活保護を受けたい旨を伝えましょう。
生活保護の最低生活費が年金や給料を上回る場合もある
生活保護は、年齢に関係なく生活に困窮している方が利用できる制度です。最低生活費を下回っている分が生活保護費として支給されます。 最低生活費は住んでいる場所や医療費、家賃、介護費などによって増えるため、年金収入や給料より金額が大きくなる可能性はゼロではありません。 収入があっても、最低生活費に届いていない方なら生活保護は利用可能です。もし年金収入や給料があっても、生活に困っている方は一度自治体の相談窓口へ相談してみましょう。 出典 厚生労働省 生活保護制度における生活扶助基準額の算出方法(令和5年10月) 厚生労働省年金局 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧 令和5年度地域別最低賃金改定状況 厚生労働省 生活保護制度 品川区 令和5年10月からの生活保護基準の改定について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部