バナナマン設楽の豪腕ぶりが報じられたことも…...『ノンストップ!』が打ち切りにならない理由
番組改編期のたびにテレビ誌やスポーツ紙記者の間で囁かれてきたのが、 「『ノンストップ!』(フジテレビ系)は終了しないのか?」 【うわ~!あれ、すごいね~】すごい!自宅マンション前で起きた交通事故を2人で眺めるバナナマン日村と神田愛花 という話題だ。同番組のスタートは’12年4月で、11年半も続いてきた長寿番組だ。 「これまで『とくダネ!』の小倉智昭さんや『直撃LIVE グッディ!』の安藤優子さん、『バイキング』の坂上忍さんなど、長寿番組を担当してきた功労者を次々と切ってきました。しかし、『ノンストップ!』は打ち切りを免れています」(テレビ誌記者) 若い主婦向けの情報番組として、夕食のレシピや片付け術、さらには他のワイドショーがほとんど扱わなくなってきたデイリーのエンタメ情報の“受け皿”にもなっている。しかし、ここ数年視聴率は低迷しているのが現状だ。 加えて、司会の『バナナマン』設楽統の評判も、決して良くはないという。これまで複数回にわたり、彼の“厳しい指導”がメディアに取り上げられているが、今でも変わらないと制作会社のスタッフは話す。 「新しい番組スタッフが入ってくるたびに、『設楽さんって、どうですか?』と恐る恐る確認しているそうです。視聴者には伝わらないと思いますが、段取りやVTRへのダメ出しが設楽さんは本当に厳しい。しかも、『芸人を毎日2人は入れてほしい』というのが番組開始当初から設楽さんの強い要望だそうです。 『スピードワゴン』井戸田潤さんや『北陽』の虻川美穂子さん、カンニング竹山さん、ハイヒール・リンゴさん、千秋さんなどが出続けているのは設楽さんの要望があったからだと聞いています。もちろん、“笑い”を求めてということなのでしょうが、番組の構成上、もっと食の専門家などを出したいところでしょう。視聴者はそこまで笑いを求めてはいませんから」 過去には、『女性セブン』(’16年5月26日号)が、「企画内容やゲストトークの台本にまで口出す豪腕ぶり」と報じた。『サイゾーウーマン』(’18年3月29 日配信)では、「番組プロデューサーでさえ設楽と直接打ち合わせができない厄介ぶり」と報じられていたが、番組が長く続いていることで、それが常態化しているという。 「同じ芸人でも、たとえば『ひるおび』の恵俊彰さんは、前身番組の『2時っチャオ!』時代から、しょっちゅうスタッフや共演者を引き連れて宴会を実施していました。 坂上忍さんは年末になると、スタッフの1年間を労うために、毎曜日数十万単位の“プレゼント”を出演者やスタッフに振る舞っています。でも設楽さん発で、そうした会が開かれたり、スタッフを労うといった話は聞いたことがありません」(前出・スタッフ) ただ、今のところ、司会を変える必要に迫られていないため、「今後も現状のまま続いていくでしょう」(前出・スタッフ)と予想する。 では、なぜ同番組は”現状維持”が可能なのだろうか。 「『ノンストップ!』は、週のうち3日は10時半過ぎから女性誌『ESSE』との連動企画が始まります。11時台前半からは、番組のエンディングまで続く通販コーナー『ディノス』の『いいものプレミアム 』が毎日放送されている。この2つの企画が絶好調なのです。特に『いいもの』は『ペナルティ』のヒデさんが仕切り、女優やタレント、女性芸人らが被験者として出てきます。 何年も連続で、各局通販番組比べで売上高トップレベルを維持している。むしろ『ノンストップ!』のメインはこの通販コーナーの方で、設楽さん司会の前半部分は良い形で後半に引き継ぐための構成という作りになっているのです」(フジテレビ社員) フジテレビはいま、テレビ東京よりも視聴率で負けている上、売り上げはBSフジよりも良くないという。各制作プロダクションもさらなる予算削減を強いられている。 「『ESSE』や『ディノス』が好調なお陰で『ノンストップ!』は成り立っているので、メスを入れることはしばらくないでしょう。ただ局内では、『ノンストップ!』のMCも『設楽さんではなく、ヒデさんにしたほうが視聴率はもっと良くなるのでは』という声も少なくありません」(前出・社員) 長寿番組ともなれば、そう簡単な話ではないのかもしれない。
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