ふくしまジュニアチャレンジ 「元気の種」先人にあり
背景には、先行きに対する不安があった。複式学級の学校では、球技や合唱を十分にできず、身の回りには空き家や荒れた農地が増えていた。「このまま人が減り続けてしまうのだろうか」。活気を取り戻す方策に思案を巡らせた。 学校創立150周年に合わせ、立子山小に通った朝河博士を学んだことが転機に。世界平和を模索し続けた博士を育んだ地域には、まだまだ秘めた力があるはずだと予想した。 展示と朝河太鼓演奏に加え、郷土食材「凍(し)み豆腐」をアレンジした新料理を食べてもらう計画を練る。さらに移住希望者に遊休農地や改装した空き家を貸し出す案もまとめた。 3人は「将来、住民がたくさん増えてみんなが元気でいられるように頑張りたい」と青写真を描く。