観光客が増える夏休みを前に桂浜で溺れた人を救助する訓練が行われました。 7月16日に高知市の桂浜で行われた海中転落者救助訓練には高知海上保安部の職員や近隣店舗の従業員など25人が参加しました。 この訓練は2011年に桂浜で県外から来た男の子2人が立て続けに高波にさらわれて死亡した事故を受け、高知市の観光企画課が主催し毎年行っています。 高知市観光企画課・丸山貴匠課長： 「観光客の皆さんへの注意喚起、それからいざという時の緊急対応、こういったことを訓練で今回は学ぶようにしております」 桂浜は特殊な地形により波の変化が激しく、高波が発生する恐れがあり、遊泳が禁止されています。 こちらは溺れている人に向かって浮き輪の役割を果たす「救命浮環」を投げる訓練です。鍛治屋アナウンサーも体験しました。鍛治屋アナウンサーが投げると… 海上保安部・職員「これで18メートル。めいっぱい投げてこの距離です」 鍛治屋アナウンサー：「これはどうですか」 海上保安部・職員：「いいと思います。（ロープを）全部投げ切るくらいまで遠くまで（投げる）」 できるだけ遠くをめがけて、溺れている人がロープをつかみやすいように投げるのがポイントです。こちらは海から救助した人を搬送する訓練。ここで大事なのが応援を呼び複数人で行うことです。さらに… 心肺蘇生法訓練 「疲れてきたら肘が曲がってしまうので、肘はピンですよ。肘ピンです」 AEDと人形を使った心肺蘇生法などの講習も行われました。 桂浜の飲食店で働く参加者： 「自分の知らないこともいっぱいあったのでとてもよかった。貴重な体験ができたと思います。特に浜を見回るという感じの仕事でもないですが、見たら積極的に声かけとかもやっていきたいかなと思いました」