「富岡魂」販売開始 福島県富岡町内産の純米大吟醸酒 地元で発表会
福島県富岡町の一般社団法人とみおかプラスは8日、町内産の酒米「福乃香」を使った純米大吟醸酒「富岡魂」を発売した。 2021(令和3)年に販売開始し、今回で5回目。町内の農業渡辺伸さんが生産した福乃香を使い、二本松市の人気酒造が醸造した。富岡魂の名前には、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の逆境でも諦めない心や、新たなことに挑戦し続ける町民の不屈の精神が込められている。 町内のさくらモールとみおかで新酒発表会を開き、とみおかプラスの大和田剛代表理事が山本育男町長に新酒を贈呈した。山本町長は「さわやかで深みもある味わい。富岡に思いをはせて飲んでほしい」と呼び掛けた。人気酒造の佐藤隆営業本部長が同席した。ラベルを揮毫(きごう)した郡山市の書道家千葉清藍さんが書道パフォーマンスを披露。販売会や試飲会を開いて、にぎわった。 富岡魂は生酒と火入れの2種ある。720ミリリットル3000円(税込み)。火入れは300ミリリットルもあり、1500円(同)。とみおかプラスの事務局や町観光協会などで販売している。