【密着】ベトナムの少数民族が暮らす秘境で、観光産業を盛り上げようと奮闘する娘へ届ける両親の想い
大学生の時に20か国以上を訪問 持ち前の行動力で地元にも馴染むが…
小学生の頃からずっと英語に興味を持っていた優佳さん。高校時代にアメリカにホームステイし、日本に来た外国人観光客をボランティアでガイド。こうしていつかは海外で働きたいという夢を膨らませ、大学生の時にはアルバイト代をすべて海外旅行に費やし20か国以上に赴いた。 現在、ベトナムに来て4か月。民宿の一室を借りて生活し、持ち前の行動力で街や人にも馴染んでいるようだが、地域には日本人がおらず、ベトナム語もいまだ拙いため心細くなることも。ただ任期は2年。その中でできることはやろうと、体験プランの予約サイトを立ち上げたり、集落の学校を訪ねては子どもたちに日本文化や英会話を教えている。 ある日、優佳さんはムーカンチャイの土産物として、モン族のリボンをアレンジしたピアスをお披露目した。まだ試作だが、ニンさんたちは「とてもきれい」「作り方も簡単でいい」と大喜びする。そんな様子に優佳さんは手ごたえを感じたようで、「私の活動をきっかけに、ここの人たちなりに考えてアクションしてもらえたら。文化を傷つけたり、変えたりとかは絶対にしたくないので、彼女たちがベースで私がアイデアを投げる。その発展の補助を出来たらいいなと思います」と語る。
ムーカンチャイの人々が今よりも幸せに生きられるよう奮闘する娘へ、両親からの届け物は―
ムーカンチャイで暮らす人々が今よりも幸せに生きられるように、そのきっかけを作るため奮闘し続ける娘へ、両親からの届け物は、優佳さんが大好きだった絵本「わたしのワンピース」。主人公のウサギが様々なところに出かけて、いろいろな柄のワンピースを見つけるというストーリーで、子どもの頃いつも持ち歩いていた絵本だった。添えられた手紙には「優佳も今はベトナムという国で、いろいろな体験をしながら素敵なワンピースを探していることでしょう。すぐには見つけられないかもしれないけれど、焦らず時間をかけて、そこでしか見つけることのできないワンピースを探して欲しいと思います」との言葉とともに応援のメッセージが綴られていた。そんな両親の想いに「見てくれてたんだなあと思います」と感激する優佳さん。そして「本は明日からリュックに入れて持ち歩こうかな」と笑顔を見せるのだった。 (読売テレビ「グッと!地球便」2024年5月12日放送)
読売テレビ「グッと!地球便」