鈴木愛の14本は下の番手をガラッと変更 パターは「PLD KUSHIN」の完全プロト
鈴木自身も「スピンは必要ですけど、かかりすぎるのはイヤ。その上でグリーン周りはしっかりスピンが入るというヘッドが良い。今まではそこのバランスが難しかったですが、今回はそれがすべてハマりました」と、早くも全幅の信頼を置いている。
もう一つの変化がパターだ。ピン「PLD KUSHIN」のセンターシャフトモデル。「彼女はKUSHINのヘッド形状を気に入っていて、センターシャフトで作れないかというリクエストを受けていたんです」(同担当)。そのヘッドは昨年の「TOTOジャパンクラシック」で鈴木の手元に届き、これまで試合で使用したことはなかったが、今季から投入した。「今は本人のパット時の心地よいセットアップがセンターシャフトと合うようです。昨年使っていたエースの『アンサー2』だとクランクネックでグースがついた感じになり、アドレスと合わないようなんです」と、現在の自身の構えとマッチしたわけだ。
振り心地を考え、フェースはアルミのインサートに替えてヘッドを軽くしているという。まさに完全なるプロトタイプ。ツアー屈指のパット巧者のパター選びは実に興味深い。 下の番手を充実させ、盤石の布陣ができあがった14本のセッティング。鈴木はことし、あと何回勝利を重ねるのだろうか。
<最終日のクラブセッティング> ドライバー:ピン G430 LST(10.5度) シャフト:ピン ALTA J CB(長さ45.5インチ、重さ50g台、硬さS) グリップ:イオミック1.8 フェアウェイウッド:ピン G430 LST(3番15度)、ピン G425 MAX(7番20.5度) シャフト:3番/ALTA CB BLACK (65R)、7番/ALTA CB(65R) ユーティリティ:ピン G430 ハイブリッド(4番22度、5番26度) シャフト:ピン TOUR 2.0 クローム(85R) アイアン:ピン ブループリントS(6番~PW) シャフト:日本シャフトNSプロ 950GH neo(R) ウェッジ:ピン S159(50、54、58度) シャフト:ピン CFS(R) パター:ピン PLD KUSHIN C プロトタイプ ボール:タイトリスト プロV1x