「やっぱり走ります」盗塁が難しくなっている今、ソフトバンク周東佑京が見せる覚悟と成長 目指すは「本多さんの60」
ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が27日、福岡市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、6500万円増の年俸1億1000万円でサインした(金額は推定)。7年目で到達した大台に、「最大限の評価をしていただいた。1軍で試合に出始めてから、この数字が一つの区切りというか、大きな目標なのかなと思っていたので、すごいうれしい」と笑顔で答えた。 ■優勝特需は!? ここまでの契約更改【一覧】 今季は41盗塁を決め、2年連続3度目の盗塁王のタイトルを獲得した。一方、セ・リーグの今季の最多盗塁数は19。投手のクイックモーションが速くなっていることや、リプレー検証の導入などによって盗塁が難しくなっており、リスクのある盗塁の価値観も変化してきている。それでも周東は「点を取るための一つの手段ですし。それによって得点率が上がるんだったらやっぱり走ります。僕としては、走れるから1番を任かしてもらうというところもある」と、自らの立ち位置を再確認する。 周東の成長について、本多雄一内野守備走塁兼作戦コーチ(40)は「試合の流れを読む力がついてきて、状況判断をして自信を持って走れるようになってきた。それはレギュラーで試合に出ないと分からない。出続けることで(感覚)をもぎ取ったというところじゃないですかね」と話す。 盗塁を求められて出場する代走と、自ら出塁した場面では、同じランナーでも考え方が異なるといい、周東も「今年は、ここは走るべきか、止まっておくべきか、いろいろ考えることが多かった。今年1年間、それを経験できたことは大きかったのかなと思う」と、それを実感した様子だった。 契約更改交渉後に「貪欲に(1シーズン)50(盗塁)走れるように。本多さんの60(盗塁)を目指して、もう一回やりたい」と目標を語った。今オフ、手術を受けた左膝の経過は良好。来季もスピードスターは脚を止めない。(大橋昂平) 【#OTTOソフトバンク情報】