糸井重里氏が『MOTHER3』に込めた想いを語る映像が公開。「込めた気持ちっていうのは 3が一番あるんじゃないかな」と振り返る。当時のプレイヤーは今遊ぶと「MOTHER3をプレイしていた自分と対面することになる」と語った
3月20日、名作RPG『MOTHER』シリーズを手がけた糸井重里氏がゲームについて語る映像が公式YouTubeチャンネルにて公開された。糸井氏は映像でゲームに込めた思いや、ファンに向けてのコメントを述べた。 『MOTHER3』画像・動画ギャラリー なお、最新作である『MOTHER3』は、Nintendo Switch Onlineに加入することでプレイすることが可能となった。 糸井重里氏は、映像のPart1にて「ゲームに込めた質と量と気持ち」というテーマで、容量のことを心配しなくてよくなった『MOTHER3』は、丼からあふれてもいいと思いながら制作に着手したという。 そして、『MOTHER2』の明るい雰囲気と比較して「せつない」が入っているとつぶやき、込めた気持ちが一番大きいのは『MOTHER3』であると語った。さらに、発売から時間が経ったことで、子供向けのゲームではあるが「大人がじゅうぶんに楽しめて、こどももわかる」という形で『MOTHER』が伝わっていくと思いを告げた。 また、「なぜMOTHERなのか」という問いに対して糸井重里氏は、「主人公がMOTHERではないのにタイトルがMOTHER(母親)であるのは邪魔すぎるというか」と自問自答し、自身の奥底にあるプライベートな意味での“MOTHER”が含まれていると語った。 『MOTHER2』に登場する主人公の母親は、糸井重里氏の思う理想の明るい母親を描き、『MOTHER3』で母親がいないという関係性が自然にできてしまったという。糸井重里氏は、以前放送された『ゲームゲノム』などで、自身が離婚家庭に生まれ母親がいなかったことを明かしている。 PART.2で糸井重里氏は、『MOTHER3』をプレイした子どもがどのように育っていくのか、「ものすごい楽しみになっているんですよね」と嬉しそうに語った。「じゃあ4を作ればいいじゃないか」と言われるかもしれない不安に駆られた糸井重里氏は「別の話なので勘弁してほしい」と笑みを見せた。 次に「タイムマシーンがあったらまた作りたい」というテーマのもと、時間を遡ってもう一回『MOTHER3』を作りたいかと問われたら「ああ作りたいって言うだろうね」と語った。「それは作り直したいという後悔の意味じゃなく?」という質問に対しては、「全然ない。」と断言したうえで、1から作りなおすとしたら「変なことしたい」と語った。 また、糸井重里氏は『MOTHER3』がリアリズムに寄っていた時代にドット絵の作品としてスピード感のある開発ができたことが幸運として、もしシリーズが『MOTHER70』まで続くとしても「ずっとドットかもね」と嬉しそうに話した。 最後に、「MOTHERファンへのメッセージ」として、「MOTHER3をプレイしていた自分と対面することになる」として、成長した自分とあの頃の自分との対話が発生し、「無駄に生きてこなかったんだな」と感じられると語った。 はじめてプレイする人へは、「あなたを豊かにしてくれると思うので、ぜひ1億3千万人ぐらいの人にやってもらいたいなぁと思います」という言葉で締めくくった。 『MOTHER3』は2006年に携帯機ゲームボーイアドバンスに向けて発売されたRPGだ。主人公の少年リュカは、行方不明になった兄と父親を探す旅に出る。キャッチコピーは、「奇妙で、おもしろい。そして、せつない。」となっている。 『MOTHER3』は任天堂のオンラインサービス「Nintendo Switch Online+追加パック」に加入することでプレイすることが可能だ。公式サイトにて詳細な手順が解説されているので、本作が気になった方は、ぜひチェックしてみてほしい。 なお、Nintendo Switch Onlineに加入すると初代『MOTHER』と『MOTHER2 ギーグの逆襲』もあわせてプレイすることが可能となっている。 ■『MOTHER3』の配信開始後、糸井重里がゲームについて語りました。「『MOTHER3』には、いちばん自分が入ってる。」 2024年2月21日に、Nintendo Switch Onlineで糸井重里が監修し、企画、設定、全シナリオを手掛けたRPG『MOTHER3』の配信が開始されました。たくさんの人がひさしぶりに、あるいは、はじめて、『MOTHER3』をプレイしています。それをとてもうれしく感じている糸井重里が、あらためて、『MOTHER3』について語りました。前後編にわけて、おとどけします。 ◆『MOTHER3』Nintendo Switch配信開始を記念した糸井重里へのインタビューです。 PART1(約11分) ・ゲームに込めた質と量と気持ち ・タイトルはなぜ『MOTHER』なのか PART2(約11分) ・成熟してから作ったゲーム ・タイムマシーンがあったらまた作りたい ・MOTHERファンへのメッセージ ・◆いま『MOTHER』シリーズをプレイするためには? ほぼ日MOTHERプロジェクトでは、Nintendo Switchで『MOTHER』『MOTHER2 ギーグの逆襲』『MOTHER3』をプレイするためにどうすればいいか、Nintendo Switchの購入からダウンロードの手順まで、下記のページで、ご案内しています。
電ファミニコゲーマー:TsushimaHiro
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