2050年の青森県内、ほぼ4分の1が高齢単身世帯に 社人研推計
国立社会保障・人口問題研究所は12日、都道府県別世帯数の将来推計を発表した。青森県内の65歳以上の1人暮らし世帯は2020年の7万6千世帯から30年後の50年には9万1千世帯に増え、全世帯の24.6%を占める。4世帯にほぼ1世帯が高齢単身世帯となることから、地域での見守りなど支援体制の構築が一層の課題となっていく。 同研究所が20年の国勢調査を基に、50年までの状況を5年ごとに推計した。 青森県の世帯総数は、20年は51万世帯だったが、30年には50万世帯を下回って49万2千世帯となり、50年には37万1千世帯と、20年に比べ27.1%減少する。 このうち、1人暮らしは20年の16万9千世帯から25年に17万9千世帯、30年には18万2千世帯と増加するが、この年をピークに減少に転じ、50年には14万8千世帯に。一方で全世帯に占める1人暮らしの割合は、20年の33.1%から50年には39.9%に上昇する。 世帯の平均人数は20年の2.34人から40年には1.96人と2人を割り込み、50年には1.90人になる見通し。 世帯主が65歳以上の高齢者世帯は2050年に21万8千世帯に上り、全世帯に占める割合は58.6%と、秋田県(60.6%)に次いで全国2番目に高くなる見通し。 65歳以上の1人暮らしは、20年の7万6千世帯から30年に9万世帯を超え、40年には9万6千世帯に達する。50年(9万1千世帯)の全世帯数に占める割合(24.6%)は全国で5番目に高い。 75歳以上の1人暮らしは、20年の4万世帯から年々増加し、25年に4万9千世帯、30年に5万6千世帯、35~45年に5万8千世帯に。50年には5万9千世帯に増え、20年から30年間の増加率は45.2%、全世帯に占める割合は15.8%となる。 総人口に占める1人暮らしの割合(独居率)は、20年の13.6%から50年には19.7%に上昇。65歳以上人口の独居率は18.2%から25.0%に、75歳以上人口の独居率は19.0%から25.0%にそれぞれ上昇する。