西武、早すぎる自力V消滅…鬼門・福岡で今季5連敗 松井監督「一つずつやっていくしかありません」
◆ソフトバンク3―2西武(18日、みずほペイペイドーム) 勝利へのシナリオは、無情の放物線に書き換えられた。1点リードの8回を託された西武の松本航が、近藤健介に逆転2ランを浴びた。直前の山川穂高を三振に切って取った後の被弾。痛恨だった。今季5度目の4連敗で借金は13。首位ソフトバンクとのゲーム差は「14.5」に開き、数字上では自力優勝の可能性が消滅した。 ■〝クイックで155㌔〟191㌢20歳左腕が鮮烈デビュー【動画】 「選択しているのはこちらですから…。松本だって打たれる時もあります」。松井稼頭央監督はかばった。チーム事情からセットアッパーに回っている右腕は救援3試合目で初失点だった。今季初先発の渡邉勇太朗が7与四死球ながら、6回1失点の粘りの投球でゲームメーク。ベテランの増田達至でつなぎ、さあ逃げ切りというところで暗転した。福岡では5戦5敗。まさに鬼門となっている。 敗戦ペースに拍車がかかり、明るい展望も描けない。「一つずつやっていくしかありません」と松井監督が声を絞り出した。19日は無傷の3連勝でチームを支える武内夏暉が先発する。福岡出身の新人左腕にとっては重荷が増すマウンドとなった。(西口憲一)
西日本新聞社