【電力のパワーシフト】自分と社会と地球は同線にある|小野りりあんのサステナブック
私なりのサステナビリティ
――自然エネルギーのほかに、小野さんが普段から取り入れているアクションはありますか? 長期的に使える物だけを使い、物を多く持たないようにしています。服は基本的に古着を買っていて、何か新しい物が欲しいときは、社会に貢献していて応援できる企業やブランドの物を買うようにしています。 また、飛行機に乗った時はカーボンオフセットへの投資をします。飛行機に乗ることでたくさんのCO2を排出してしまいますが、カーボンオフセットでは排出した分のCO2を金額に換算し、環境活動に寄付することができます。 ――環境問題を自分事として捉えるのは難しい人もいると思いますが、小野さんはどのような理由から環境問題に目を向けているのですか? 大好きな自然や景色がなくなってしまうかもしれないという現実が悲しいからです。私は北海道で育ち、子どもの頃から自然の中でたくさん遊び、自然の美しさに感動していました。 たとえ自然に触れてこなかったとしても、飲んでいる水も空気も自然が提供してくれており、よく見れば自分の好きなものが何かしら地球環境に関わっていることに気がつくと思います。ですから、そこへの愛情や執着を思い出すと、もう少し自分に関わる事として感じられるのではないでしょうか。忘れがちですが、人間も自然の一部で、地球がないと生きてはいけません。
――今後、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか? 自分自身が心地いいと思える選択をすることが大切です。誰も地球やほかの国の誰かを苦しめたいとなんて思っていないけれど、知らないうちに加担してしまっていることが多いと思います。まずは知ることから始めて、より良い選択ができるといいですよね。 そして、自分・社会・地球へのケアが同線にあるイメージを持つこと。自分のことだけを考えては何かが欠けてしまうし、社会や地球のことだけを考えては自分が置いてきぼりになってしまう……。 だからこそ、私はサステナビリティについて話せる仲間をつくることをおすすめします。地球環境を大切にしたいという価値観を共有できる仲間がいれば、自然とサステナビリティに関する情報も入ってくるし、仲間と一緒ならば続けられて、その輪も広がっていくと思います。