現職閣僚、小選挙区での敗北確実相次ぐ 比例復活できるかが焦点
27日投開票の衆院選で、複数の現職閣僚が小選挙区で敗北することが確実になった。 これまでに小選挙区での敗北が確実になっているのは、牧原秀樹法相(53)や小里泰弘農相(66)、伊藤忠彦復興相(60)。 【候補者たちの明と暗 2024衆院選】 複数の閣僚が落選すれば、衆院選では民主党から自民党に政権交代した2012年(8人落選)以来となる。 牧原氏は埼玉5区に立候補。過去5回の当選はいずれも比例復活で、今回も立憲元代表の枝野幸男氏(60)がこの選挙区で当選を確実にした。 牧原氏は法相就任後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連のイベントに、秘書の出席を含め計37回参加していたことを明らかにしていた。 当選6回の小里氏は鹿児島3区に出馬した。前回21年衆院選は、今回も激突した立憲の野間健氏(66)に小選挙区で敗れ、比例復活当選だった。 過去5回当選していた伊藤氏は愛知8区に立候補した。前回衆院選では1000票差に肉薄された立憲前職の伴野豊氏(63)に今回は敗れることが確実になった。 牧原、小里、伊藤の3氏は比例代表にも重複立候補している。【岡田英、遠藤浩二】