《SMの女王様コスプレをした娘を送迎》田村瑠奈被告(30)の父親が回想した“あの夜”「荷物が増えてるけど、どうしたの?」「拾った」【ススキノ事件供述調書】
ボディラインを強調
娘の瑠奈被告にも「会うのはやめたほうがいいんじゃないか」と伝えたが、本人は「大丈夫」と言い張った。娘の意思を尊重し、無理やり止めるようなことはしなかったという。 そして7月1日20時~21時頃、瑠奈被告は被害男性に再び会うために家を出た。送迎のため自動車で待機していた修被告の前に現れた瑠奈被告は、ボディラインを強調するような服装に身を包み、スーツケースという大荷物だったという。 「玄関から出てきて後部座席に座った娘は、ボディライン、特に胸の谷間が強調された黒いSMの女王様風の服装の上に1枚羽織った格好でした。荷物は大きめの黒いスーツケース1台に、財布やスマホが入るボディバッグを持っていました。私はそのケースにSM道具が入っているのだと思っていました」(同前) 女王様コスプレをした瑠奈被告は「大丈夫。3時間くらいで戻ってくる」と言い残して、車を降りてススキノのナイトクラブへと歩いて行った。娘を見送った修被告は、職場に行って仕事をこなした後、深夜1時頃に娘を下ろした場所へ戻った。1時間以上遅れてやってきた娘は、初めと服装が大きく異なっていた。
「(瑠奈被告は)暗めのハットを被り、水色の上着から黒い上着になり、黒いショートのウィッグから金髪の長髪ウィッグになっていました。小ぶりの手提げバッグも増えていたので、『荷物が増えてるけど、どうしたの?』と聞くと、『拾った』と言われました。『服は?』と聞くと、『着替えを持ってたから着替えた』と言われました。その他の会話はありません。 自宅に着く直前、娘から『コンビニでパーティ用の氷袋を買ってきて』と言われて、1キロくらいの氷袋をいくつか買いました。何袋買ったかは数えておらず、何に使うかは聞きませんでした」(修被告の供述調書より) 自宅に着いた瑠奈被告は、スーツケースを開けて、中から黒いビニール袋を取り出した。 「下のほうが小ぶりのスイカのような形状をしていたので、『それは何?』と聞くと、娘は『首』と答え、少ししてから『拾った』と言いました。 娘は洗面所と浴室の電気をつけて、衣装ケースに黒いビニール袋を入れました。浴室でケースの中に少量の水を入れて、『氷ちょうだい』と言われたので2つ手渡しました。(娘は)何か作業していましたが、私はびっくりして頭が真っ白になっていました。娘がそんな冗談を言うわけがないので、首なら被害男性の首だと思いました」(同前) この夜を境に、田村夫婦の地獄の日々が始まった──。 ◆取材/高橋ユキ(ジャーナリスト)
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