（写真：KBS京都）

夏の全国高校野球は、２３日決勝戦が行われ、京都国際が東東京代表の関東第一を延長タイブレークの末に下し、夏の甲子園初優勝を果たしました。 聖地・甲子園誕生100周年。決勝戦の先発マウンドには、京都国際のエース・中崎琉生が立ちます。スタンドの応援を背に中崎は立ち上がり、打たせて取るピッチングで関東第一打線を3回まで完璧に抑えます。一方、京都国際打線は、試合中盤の5回、6回とチャンスを作りますが、あと1本が出ず、なかなか先制点を奪うことができません。 先発・中崎は4回以降、ランナーを許すもののバックが堅い守りで応え、9回までを無失点に抑えます。決勝戦は史上初の延長タイブレークへ。 10回表、京都国際は無死2塁1塁から始まる場面。ここまでマウンドを守り続けた中崎の打席で代打西村が送られ、レフト前ヒットで満塁とします。 1番・金本は押し出しのフォアボールで、ついに1点を先制します。 なおも満塁で2番・三谷はライトへの犠牲フライを放ち2点目をあげます。 10回ウラのマウンドには、代打でヒットを打った西村。甲子園23イニング無失点の2年生左腕は無死満塁からショートゴロの間に1点を失います。その後2アウト満塁の一打サヨナラのピンチを三振で切り抜け、京都国際が初優勝。 京都勢として68年ぶりに夏の甲子園を制し、全国3441チームの頂点に立ちました。 【声】京都国際3年 中崎琉生投手 「西陣織で作られている深紅の大優勝旗を京都に持ち帰られることは本当にうれしいですし 京都府民の皆さんの思いも背負って戦えたかなと思います」 【声】京都国際2年 藤本陽毅・主将 「甲子園の100周年に僕たちが優勝できるということは本当に幸せ者です。今まで辛かったこ とが多かったが、優勝した瞬間というのは全部が報われた瞬間でした」