無人機とロケット砲で「明白な敵」を挑発する北朝鮮:高まる朝鮮半島の軍事的緊張
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戦争が続くウクライナから目が離せないが、年末から年始にかけて、朝鮮半島情勢も緊張を高めている。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が韓国を「明白な敵」と断言し、戦術核や核弾頭の大量生産を宣言した。これに対し、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も「一戦を辞さない覚悟で」と軍に訓示し、米国と核に関する共同演習を議論していると述べるなど、極めて強硬な姿勢を見せた。さらに尹大統領は、北朝鮮の核危機がさらに深刻化すれば、という条件付きながら核武装の可能性にも言及し、波紋を呼んでいる。こうした状況を、年末の朝鮮労働党中央委員会第8期第6回全員会議(総会)の内容とともに報告する。 北朝鮮は昨年12月26日、 無人機 5機を飛ばし、韓国側へ侵入させた。韓国軍は同日午前10時25分頃から、北朝鮮の複数の無人機が韓国内に侵入したことを確認した。
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平井久志