與真司郎がカミングアウトをきっかけに芽生えた音楽愛を明かす「カラオケが楽しくて(笑)、また歌いたいと思った」
2023年7月に自身が同性愛者であることを公表し、同時にソロアーティスト活動の再開を発表した與真司郎さん。新曲『FUN FOREVER』は、「自分らしく生きたい」と願う人たちを力強い歌詞で肯定するダンスナンバーだ。 【写真を見る】世界的に注目を集めたカミングアウトを経て、さらに進化した與真司郎 10 代の頃から男女混合パフォーマンスグループ「AAA(トリプル・エー)」のメンバーとして活躍してきた彼は、世界的に注目を集めたカミングアウトを経て、どんな進化を果たしたのか。言葉の節々に充実感が漂うインタビューを2回にわけてお届けする。
カミングアウトを後悔しそうになる瞬間もあった
――新曲『FUN FOREVER』はどんな経緯で生まれた楽曲ですか? 将来的にアルバムをリリースすることを見据えつつ、最近はいろんな楽曲を作っていて、もともと『FUN FOREVER』も単独で配信する予定はなかったんです。でもレコーディングをしてみたら想像以上に素晴らしい楽曲になったので、「これは早く皆さんに聴いてほしいな」と。今回はPKとTricia Battaniというプロデューサーを迎えて制作したのですが、ご一緒するのは初めてだったのに、すごく感覚が合って。今の気分にぴったりな楽曲に仕上がりました。 ――メッセージ性の強い歌詞にも“今の気分”が反映されていますか? そうですね。去年はカミングアウトの後に気持ちがネガティブになってしまう時期がありました。自分らしく生きていくために勇気を出して実行して、たくさんの方々から称賛のメッセージをいただいたのですが、SNSには多様な意見が集まるので、多少は否定的な声もありました。「わざわざ発表する意味がわからない」みたいな……。たとえ1%の意見だったとしても、気持ちが引っ張られてしまって、カミングアウトしたことを後悔しそうになる瞬間もありました。 それでも切り替えることができたのは、やっぱりファンの方々や身近な仲間が僕を励まし続けてくれたから。みんなの存在がなかったら、絶対に立ち直れなかったと思う。だからこそ今回の『FUN FOREVER』では、これまで以上に自分の価値観をストレートな歌詞で表現しています。