そこの軽肥満オジサン、最近ローテク履いてないでしょ。膝の痛みをカバーする厚底スニーカーは半分正解で、半分間違いなワケとは?
別に そこまでガタが来たって訳じゃないけど、毎年正月にコツコツ積み立てる体脂肪貯金と日頃の運動不足が重なり、今じゃ軽肥満と肥満を行ったり来たり。
青春時代に何足も履き潰したあのローテクスニーカーとも体重のせいで距離を置くようになり、アップデートによりクッション性が担保されたハイエンドモデルじゃないと長時間履けない始末……。
いつしか洋服もビッグシルエットやワイドパンツに逃げ、シューズラックもクッション性の高いモデルだらけに。
そりゃ、関節痛のことを考えたら厚底スニーカーはマストアイテムですが、実は半分正解で半分間違いなんです。
最新テクノロジーを搭載したアウトソールは ふわっふわとしたクッション性で脚を保護し、1日中歩き回っても疲れを感じにくいほどの高性能を誇りますが、実はその優しさが足の筋力や機能を低下させてしまっているのです。
要するに、つねに靴からのサポートを受けている状態で、自転車で例えるなら変速ギアやサスペンション、補助輪といったところでしょうか。 推進力によるスピードアップや衝撃吸収クッションなどのアシストがある一方、本来自身が兼ね備えている能力がどうしてもサボりだしてしまうため、バランス感覚が鈍り怪我しやすくなり、発達するどころか衰えてしまうわけです。 息子を甘やかし過ぎると働かずニートになってしまうように、カラダを必要以上に労わり、負荷を限りなく減らしていくと身体機能が下がることは否めません。
オジサン世代にはお馴染み“裸足の王者”アベベも、幼少期に野山を裸足(ベアフット)で駆け回り、自然と鍛えられていたからこそオリンピックで2大会連続金メダルを獲得できたのですから。
余談ですが、正月行われている箱根駅伝を席巻した厚底ランニングシューズもレース用に開発されたモノで、アスリートは練習用と使い分けをしています。