原爆資料館入館者が過去最多176万252人、2023年度 広島サミットなど追い風
広島市は23日、原爆資料館(中区)の2023年度の入館者数が176万252人(速報値)となり、4年ぶりに過去最多を更新したと発表した。同市で昨年5月に開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)を受け、被爆地への関心が高まったことなどが追い風となったという。 まんが涙で曇ったファインダー 23日閉館時点の入館者数は、19年度の175万8746人を1506人上回り、1955年の開館以来、過去最多となった。23年度は4月の伸び率が最も大きく、22年度と比べて3・46倍。特に外国人の増加が目立った。市はサミット効果に加え、新型コロナウイルスの水際対策の緩和や円安などが影響したとみている。 混雑対策の一環として今月16日にオンラインでの入館チケットの予約・販売の受け付けを開始。22日午後3時時点で、1万5684人分の購入・予約が入った。3月1日からは開館時間を朝夕各1時間延長する。 市平和推進課は3月末までに190万人台を見込み「引き続き多くの人に被爆の実態に触れてもらうため混雑対策に取り組む」とする。
中国新聞社