パリ五輪目指すサッカーU―23日本代表 久保建英らの予選招集は困難 五輪は7大会連続出場中
日本サッカー協会は15日、国際親善試合に臨むパリ五輪世代のU―23(23歳以下)日本代表26人を発表し、FW荒木遼太郎(FC東京)=東福岡高出身=らが入った。チームは22日に京都・サンガスタジアムbyKYOCERAでU―23マリ代表と対戦、25日には北九州市のミクニワールドスタジアム北九州でU―23ウクライナ代表と対戦する。 ■ウクライナ戦U-23日本代表メンバー【表】 パリ五輪アジア最終予選を兼ねた4月のU―23アジア・カップ(4月15日開幕・カタール)に備えた最後の代表活動。両チームともパリ五輪出場権を決めており、東京都内で会見した山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)は「出場が決まっているチームとレベルの高い強化試合ができることは本当にうれしい。最終予選に向けた本当に重要な準備の2試合になる」と位置づけた。 パリ五輪の出場枠は3・5。1996年アトランタ五輪から7大会連続で出場している日本だが、山本NTDは「今回の予選は本当に難しい。過酷な予選になると想像している」と危機感を高める。最終予選の期間は代表活動が優先される国際Aマッチデーの期間外。各クラブとの調整がより必要になるが、欧州主要リーグはシーズン最終盤のため、欧州クラブに所属する選手の招集は難しい。特にパリ五輪世代ながら今回ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮戦(21日国立、26日平壌)に向けたフル代表に選ばれている久保建英(レアル・ソシエダード)と鈴木彩艶(シントトロイデン)について、五輪予選に呼べる可能性を山本NTDは「ゼロとは言わないが、クラブとの話し合いの中では厳しい」と説明した。 一方で今回の活動に呼ばれた海外勢について、山本NTDは「確率として(最終予選で招集できる)可能性は高いと思っていただいても結構だと思います。所属クラブの動向をしっかりと把握した上で、コミュニケーションを取りながら最終予選のメンバーを進めていきたい」と語った。
西日本新聞社