「文化堂ビル」オープン にぎわい拠点復活 福島市、地震で被災解体のビル跡地に
2022(令和4)年3月の福島県沖地震で被災、解体されたビルの跡地に建設された福島市上町の「文化堂ビル」が6日、オープンした。カフェやイベントスペースを備え、中心市街地のにぎわい創出の拠点がよみがえった。 建物は鉄骨造り4階建てで県庁通りに面している。旧ビルで営業していた文具店「文化堂」「ペントノート」の他、ベーグルを扱うカフェ、文化堂の本社事務所が入る。1階イベントスペースは開放感のある構造で、外部に開かれた空間を演出している。朝市など幅広い催しの場として、人々の交流に活用する。 文化堂の中野義久社長が現地で行ったセレモニーで「周辺がにぎわい、福島駅前までの回遊が増えることを期待する」とあいさつ。木幡浩市長、渡辺博美福島商工会議所会頭、小河日出男市商店街連合会長が祝辞を述べた。中野社長らがテープカットした。 旧ビルは1961(昭和36)年の建設。市街地の象徴として親しまれたが、2年前の地震で大規模半壊となり、取り壊された。