【ヤクルト】熊本地震から8年…村上宗隆が今季1号「被災された方にスポーツの力を届けられたら」
◆JERA セ・リーグ DeNA0―9ヤクルト(14日・横浜) ヤクルト・村上宗隆内野手が忘れられない日に待望の今季1号を放った。0―0の初回1死でバックスクリーン左に飛び込む一発。「しっかり芯で捉えられて角度もよかったので、行ったかなと思いました」。開幕から54打席目でようやく架けたアーチ。一塁上ではガッツポーズも飛び出した。 8年前の「4・14」は熊本地震があった。当時は九州学院高2年。野球ができることが当たり前じゃない―。あの日の記憶は今でも鮮明に残る。「野球ができる喜びとファンの皆さんへの感謝の気持ちを持ちながら」二塁を回ったところで、左翼スタンドのファンにも手を挙げて感謝の気持ちを表現した。 村上にとっても忘れられない一日となった。「常に打ちたいと思っていますけど、今日という日は今日しかない。熊本地震だけじゃなく、いろんなところで地震もありましたし、被災された方にスポーツの力を届けられたらなと思います」。これからも自らのバットで被災地に勇気や感動を届けることを誓った。
報知新聞社