十両・藤青雲「順調にいけた」2024年は右膝前十字じん帯断裂から復活の1年 25年の新入幕も誓う
大相撲の十両・藤青雲(藤島)が21日、東京・荒川区の部屋で稽古し、幕下以下を相手に15番を取って、来年初場所(1月12日初日、両国国技館)へ向けて汗を流した。 藤青雲は23年夏場所で明大出身力士として武雄山以来、23年ぶりの新十両となったが、翌月の6月に右膝前十字じん帯を断裂。手術を経て今年1月の初場所で復帰を果たした。その初場所で三段目優勝、夏場所では幕下優勝し、名古屋場所からの再十両をつかみとった。復活を果たした1年間を振り返り「初場所に優勝できて、5月も幕下優勝できたので、順調にいけているなと思う。この流れで来年もいい成績を残したい」と語った。さらなる飛躍が期待される2025年に向けては「幕内に上がりたい。恩返しできたらなと思う」と新入幕を誓った。 また3日に熊本・西原村で行われた冬巡業にご当所力士と特別参加。自身にとって初めてとなった巡業参加に「こんな感じなんだと思った。たくさんの方に声をかけてもらって、頑張ろうという気持ちが強くなった」と笑顔を見せた。巡業では地元の子どもたちに稽古をつける機会もあり「正代関(時津風)、御嶽海関(出羽海)、若元春関(荒汐)が盛り上げるのがとても上手だったので、自分も盛り上げないとなと思ったが、空回りしてしまった。これから巡業に回る機会もあるかもしれないので、頑張りたい」と、ファンサービスへの意欲も見せた。(大西 健太)
報知新聞社