茅原悠紀が7連勝で準パーフェクトV/ボートレース住之江・高松宮記念
ボートレース住之江のGI「第52回高松宮記念特別競走」は6日に優勝戦を迎えた。当地の伝統の一戦である「高松宮記念特別競走」は、茅原悠紀の7連勝、準パーフェクトVで幕を下ろした。 初日の12R「高松宮特選」を2着で終えた茅原だったが、2日目以降は圧巻の連勝劇で白星を重ね、節イチの仕上がりを見せる独壇場のシリーズとなった。 地元の大阪支部からは、当初出場予定だった石野貴之が欠場するも、総勢11名が参戦。その中で予選を突破したのは松井繁、太田和美、秦英悟、西村拓也の4選手で、優勝戦まで進んだのは西村ただ一人だった。田中信一郎はリズムに乗り切れず予選敗退、湯川浩司や丸岡正典、木下翔太らはパワー不足に苦しみ、思うような結果を残せなかった。特に上田龍星はフライングで戦線を離脱したが、茅原に引けを取らないパワーを発揮していただけに悔しい結果に。 今回のパワー相場は、茅原とオレンジモーターを駆る上田の2強に絞られ、その他の選手はパンチに欠ける中堅上位といった構図。オレンジモーター内でも性能の差が目立ちはじめており、これは今後のグランプリでのエンジン評価にも影響を与えそうだ。 改めて痛感されたのは、エンジンのパワーや仕上がりよりも「乗り心地」の重要性だった。ある選手は「乗りづらさといっても、ガタガタ、バタバタ、フワフワといくつもの種類があるが、住之江はそれらすべてがブレンドされている」と苦笑いし、操縦性の難しさがハンドル操作に影響し、タイミングが狂うこともあるという。今後、エンジンの回転数が上がってくる季節に突入するにつれ、この乗り心地の調整がますます重要となり、いち早く調整を仕上げた選手が活躍することが期待される。 一方で、グランプリ出場をかけた賞金争いもいよいよ佳境。残されたビッグタイトルは尼崎ダイヤモンドカップとチャレンジカップのみ。賞金レースを勝ち抜き、今年最大の舞台・グランプリにどの選手が顔を揃えるのか、今から注目だ。