【バスケ】若手がステップアップした千葉ジェッツが川崎に連勝 パトリックHC「みんながパフォーマンスを上げている」
小川らが躍動 ディフェンス改善が好調の要因に
チームが好調な要因の一つとして、強固なディフェンスを取り戻したことが挙げられる。53勝を記録した昨シーズンは、ディフェンシブレーティングでリーグ3位を記録。今季はそれで14位まで下がっており、特に序盤戦では相手に多くの得点を許すことも少なくなかった。特に、ポイントガードからセンターまでマッチアップできる原修太など主力選手が不在の期間はディフェンス面で苦戦することも多かったが、そういった期間に小川や金近、内尾らがディフェンス面でも成長を見せたことは収穫だったといえる。 実際に、12月までの26試合では平均83.8失点を記録していたが、1月以降は平均79.0失点と約5点近く平均失点が減少。川崎戦でも2試合ともに失点を70点台に抑えており、昨シーズンの水準に近づいてきている。 原は「内尾と小川が前からディフェンスをしてくれていることで、自分は前から当たらずに(ハーフコートディフェンスに)フォーカスできるのはありがたい」とディフェンス面でも貢献を見せる若手選手を評価する。主力の入れ替わりによりディフェンスを変更している部分も多く、「試合相手によって変更をしている部分もあるので、完成度としては何%かはわからない」としつつ、チームのディフェンスへの意識が上がっていることに手応えを見せた。
琉球との再戦 富樫「チャレンジになる」
今週末の6日と7日にはアウェーで西地区首位・琉球ゴールデンキングスとの対戦を控えている千葉ジェッツ。天皇杯の決勝では千葉Jに屈辱的な敗北を喫しただけに、琉球としても気合いが入る対戦となるだろう。 琉球戦について富樫は「相手はかなり対策してくると思うので、自分たちがどれだけそれに対してできるかのチャレンジになる。ただ、この2試合でかなり大きなステップアップになったので、メンバーがいないことを言い訳せずに臨んでいきたい」と意気込む。パトリックHCは「うちのチームはサイズやタレントではリーグのトップではない」としつつ、「ファイティングスピリッツやスピードでは上の方にいる」とチームに自信を見せる。 天皇杯決勝ではスピードのミスマッチを突き、高確率の3Pショットを沈め、勝利を手にした千葉J。琉球とはCSでも対戦する可能性があるだけに、相手に自信を与えるような展開は避けたいところだ。ケガ人を多く抱える状況ではあるが、川崎戦のように他のメンバーがステップアップできれば連勝を伸ばせる可能性は十分にある。今週末の琉球との大一番、チームの真価が問われる対戦となりそうだ。
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