テレ朝アナ・久保田直子さん「中学受験に失敗したからこそ、得られたもの」|STORY
中学受験は通過点の一つに過ぎず、受験後の人生の方が長いことに目を向けてほしい。ドンマイ体験を乗り越えた、頼もしい先輩方にお話を聞きました。今回は、テレビ朝日アナウンサー 久保田直子さんです。
第1志望の不合格に落ち込むも、母の対応に救われました
○ テレビ朝日アナウンサー 久保田直子さん 42歳 1981年東京都出身。立教大学卒業後、テレビ朝日アナウンサーに。親しみやすい人柄で情報番組からバラエティまでこなす人気アナ。 ◆久保田さんの『ドンマイ経歴』 1994年 2校落ち、鷗友学園中学に入学 1998年 フランスへ留学 2005年 テレ朝アナウンサーに 中学受験を決めたのは、どうしても女子校に行きたかったから。でも、合格した鷗友学園は第3志望。はじめは落ち込みました。 ですが、姉2人の中受失敗経験から、「いつ辞めてもいい」と程よい距離感でサポートしてくれていた母が、鷗友に合格した時にものすごく喜んでくれ、学校のいいところをアピール。制服が届く頃には、「やった~」と自然と私も気持ちを切り替えられていました。 当時の鷗友は、私と同様、第1志望ではない入学者も多く、その中で、皆ここからいかに自分の行きたい方向に向かうか「下剋上だ!」という雰囲気がありました。皆が熱中するものがある中で、私といえば女子高生文化の流行にも乗れず、かといって学業や部活に専念するわけでもなく、不完全燃焼。そんな様子を察した両親の勧めで、フランスに留学することになったんです。 留学から戻ってからは自信がついたのか、人前で表現をすることが自分のやりがいだと感じるようになりました。今思えば、アットホームでそのままの私を受け入れてくれた鷗友にいたからこそ、本当に自分に必要なものを感じ取れたのだと思います。 アナウンサーの仕事では、受験のように「その一瞬が勝負」という場面が多々あります。スタッフ陣の努力を無駄にしないためにも、できるできないではなく、成功させるにはどうするか。“頑張る地図”というものを自分で描いて、ゴールに行くために、課題をクリアしていくことを楽しめるようになりました。 ドンマイ体験は、与えられるべき自分への課題。ゲーム感覚で次を楽しめたらいいんです。今はアナウンサー養成講座も担当していますが、後輩たちにもそう伝えています。