【大学野球】金丸夢斗擁する関大を陰で支える主務は“裏方のスペシャリスト”
「今年のチームは、日本一を狙える」
金丸は3月、侍ジャパントップチーム(欧州代表との強化試合で先発して2回無失点)での活躍を経て、注目度がさらに上がった。取材をコントロールするのも、主務の仕事。小田監督と相談の上、春の開幕までは、数日の取材日を設定して、報道各社が一斉にインタビューする機会を設けた。万全のコンディションで過ごしてほしいと願っているからだ。 「金丸は野球に対してストイック。『こういう選手が伸びる』という典型かと思います。いつも体のことを考えている。こんな選手、見たことがありません。金丸に限らず、選手たちを全力でサポートしていきたいです」 小田監督は山口主務に、全幅の信頼を置く。指揮官の秘書役でもある山口主務は小田監督のために、すべてを捧げる覚悟であるという。 「今年のチームは、日本一を狙える。小田監督にとっても就任1シーズン目で、良いスタートを切ってほしいと思います。監督の負担が少しでも軽減されるよう、野球に集中できるように、運営面で力になりたいです」 常に周囲を見渡し、先回りして動く。まさに、マネジャーの鑑。山口主務は「忙しいということは、チーム状況が良いということです」と、前向きにとらえる。世代最強左腕の横には、敏腕主務。2024年の関大は「大学日本一」を目指す上での、条件が整ってきている。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール