【プレイバック’14】『いいとも!』最後の1週間 生放送終了後のタモリが“足しげく通ったお店”
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は10年前の’14年4月18日号掲載の「タモリ『いいとも!』タレント仲間と連日のグルメ会」をお届けする。 【現場写真あり】すごい…!タモリがフジテレビの人気女子アナ3人と〝ハーレム状態〟で4時間半! ’82年10月4日にスタートし『いいとも!』の通称で親しまれた平日お昼のバラエティ『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)が終了したのは10年前の3月31日だった。32年間MCを続けたタモリは生放送終了後に何をしているのか。最終回までの1週間の彼をウキウキ・ウォッチングしたドキュメントだ。 ◆木梨憲武、ナイナイ岡村らと〝真昼の宴会〟 当時の様子を振り返ろう。 《3月20日(木)、午後2時過ぎ。東京・新宿 スタジオアルタの裏口からワンボックスカーが出てくる。中にいるのはもちろんタモさんだ。車は真っ直ぐ高輪(港区))にある手打ち蕎麦店『M』に向かう。 じつはタモさんはこの店の常連。アツアツのかき揚げをこよなく愛している。 慣れた様子でノレンをくぐると、店内には、とんねるずの木梨憲武(当時52)、ナインティナインの岡村隆史(当時46)、騎手の武豊 (当時45)らが待機していた。さっそく乾杯するタモさん軍団。 「最後だし、タモさんがそこまで言うんだからさ!」 木梨の声が響く。最終回の打ち合わせをしているようだ。タモさんが何やらムチャ振りし、難色を示す周囲を木梨が説得中……のように見える。そんなときもタモさんはビールグラスを片手に悠然、 静かに笑みを浮かべるのみ。真昼の宴会は2時間でお開きとなった》 生放送終わりのタモリは毎日のように出演者らとランチをともにしていた。翌21日は金曜日。毎週金曜はテレビ朝日で『ミュージックステーション』のMCがあるため、六本木近辺で昼食をとるようだ。この日は麻布十番の和食店『A』へ内田嶺衣奈アナ(当時24)と入店。自家製の干物が美味しいと評判のお店だ。 土日をはさんだ24日(月)はやはり番組レギュラーの『noon boyz』と前述の手打ちそば店『M』へ。25日(火)は久代萌美アナ(当時24)や番組スタッフらと西新宿の行列ラーメン店『M』、26日(水)には珍しく誰もつれずにギョーカイ人御用達のうどん店『T』へ行っていた。 だが27日(木)にまた手打ちそばの『M』を訪れた際はちょっと様子が違っていたようだ。 《タモさんとともに車から出てきたのは戸部洋子 (当時33)、生野陽子(当時23)、竹内友佳(当時25)のフジ女子アナ軍団。ハーレム状態ではないか。 「おいしそ~!スゴ~い!」 料理が運ばれるたび、嬌声をあげる女子アナたち。そのうち、タモさんを囲んでの記念撮影まで始まった。まるでキャバクラのような饗宴は、昼2時半から夜7時まで、4時間半も続いたのである》 28日(金)もタモリが訪れたのはやはり手打ちそばの『M』。店で待っていたのは『爆笑問題』田中裕二(当時49)と木下優樹菜(当時26)。タモリはいつものように窓側の席に腰掛けてニコニコと話に耳を傾けていた。1週間以上ウォッチしてわかったことは、やはりタモリが多くの人に愛されていることだった。 かつては『今夜は最高!』(日本テレビ系)、『ジャングルTV~タモリの法則~』(TBS系)、『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ系)など、数多くの冠番組を持っていたタモリだが、最近では年々レギュラー番組が減っていっている。昨年3月には40年続いた『タモリ倶楽部』が、そしてこの3月には『ブラタモリ』(NHK)のレギュラー放送が終了した。残るレギュラー番組は『ミュージックステーション』だけとなり、引退説もさかんに囁かれている。その中でも、10年前の『いいとも!』終了は、やはり一つの大きな節目だったのかもしれない。
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