自衛隊で女性初の将、近藤奈津枝海将「学ぶ意欲と謙虚な姿勢あれば結果は出る」…母校・山口大で特別講演会
自衛隊の創設以来、陸自、海自、空自を通じて女性初の将になった海自大湊地方総監の近藤奈津枝海将(58)の特別講演会が2日、母校の山口大(山口市)で開かれた。近藤氏は「自分への挑戦~待っている世界は夢のある創造~」をテーマに語り、会場とオンラインを合わせて学生ら約300人が耳を傾けた。 【写真】マンホールに海上自衛隊第31航空群と山口県岩国市の景勝
近藤氏は山口県岩国市出身で、1988年に同大人文学部を卒業。同市の中学で1年間国語を教えた後、海自に入った。海自幹部候補生学校長などを歴任し、昨年12月に海将に昇任し、同総監に就いた。
同大が、各分野で活躍する卒業生に講演してもらう「ホームカミングデー」として企画。近藤氏は海自の役割や自身の経験を踏まえたリーダーシップ論などを伝え、「社会人として学ぶ意欲と謙虚な姿勢さえあれば必ず結果は出る。専門性や人格を磨き続けてほしい」と呼びかけた。
人文学部2年の学生(20)は「お話に学ぶ点が多かった。在学中に人間性を磨き、社会にどう生かせるかを考えていきたい」と話した。