鹿児島県警、隠ぺい疑惑の署員盗撮事件で本部からの指示を記録に残さず 口頭のみで誤解生じ捜査が一時中断しても「問題ない」
鹿児島県警の前幹部が「本部長が隠蔽(いんぺい)しようとした」と訴える枕崎署員の盗撮事件を巡り、県警は2日、署が誤って「捜査は中止」と受け止めた本部からの指示について記録した文書は作成されていないと明らかにした。県警は「問題はない」としている。 女性盗撮で逮捕後に2人目の子供が誕生…「どうしていいか分からなかったが味方したい」 妻の陳述書に、元巡査部長はうつむく 鹿児島地裁初公判
同日の定例会見で説明した。県警によると、両者のやりとりは電話で行われており、事実認定は関係者への聞き取りに基づいて進めたという。やりとりのあった当日に記録を残すべきだったのではないかとの指摘に、西畑知明警務部長は「本来であれば(捜査の進め方を記録する)事件指揮簿への記載の仕方についても(当日に署が)本部に確認を取っていればよかったかもしれない」などと話した。 事件対応を巡っては、2023年12月22日に野川明輝本部長が報告を受けた当初から署員の関与が疑われていたにもかかわらず、本部長指揮とはせず、署で捜査を続けるよう指示。これを前首席監察官が前署長に伝達した際に「捜査は中止」という誤解が生じ、捜査が2日ほど止まった。
南日本新聞 | 鹿児島
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