【裏金疑惑】元安倍派・豊田真由子元衆院議員が実体験明かす「有力者が、応援してもらいたかったら持って来いよ」政治資金パーティーとは?裏金とは?
問題が指摘されている自民党の派閥のパーティー券をめぐる裏金疑惑。そもそも『政治資金パーティー』とは何なのか?『裏金』とは何に使われるのか?元衆議院議員で自民党・安倍派に所属していた豊田真由子さんと、長年政治記者として永田町を取材したジャーナリストの武田一顕さんが、基本から解説。裏金の使い道について豊田さんは「私も言われました。地元の有力者に初めて挨拶に行った時に、応援してもらいたかったら、持って来いよって」と実体験を明かし、国会議員の金銭事情や、地方の有力者との力関係などについても赤裸々に語っています。 【画像を見る】『寄附』『パーティー券』と収支報告書との関係は?
派閥のパーティーは『濡れ手で粟』春先にはパーティー券売りで議員は多忙
ーーそもそも政治資金パーティーとは何でしょうか? (武田一顕さん)「パーティーって言うが、何かおめでたいことがあって、お祝いしているわけじゃないんですよ。お金を集めるためにパーティーっていうのはあるんですよ。政治資金規正法にも『パーティー』と書いてありますから、それでやってるわけですね。その中で、派閥のパーティーは要は『濡れ手で粟』でね、パーティー券1枚ってほとんどのケースは2万円なんだけど、2万円でホテルに人に集まってもらう。出る食べ物はほとんど安いものしか出ない。から揚げとか焼き飯を出して、少なくて腹が膨れるようにしてるんだって、昔、清和会の世耕さんが言っちゃったの。安くて腹が膨れるものを出すんだと言ったけど、そういうのを出すわけです。しかもその食べ物でさえ、日本人はなんかあんまりこういうところに行ってガツガツと、ビュッフェスタイルだから(ガツガツ)行くと格好悪いというので、食べないから結構余ってるわけ。そうすると、ウーロン茶やビールを一杯飲んで2万円払ってるわけ。そしたらもう丸儲けでしょ。それをやるためのシステムがパーティーということです」 ーーパーティーは党や政治家個人が行うパーティーもあります。そのお金に関しては法律で決められています。政治資金収支報告書にちゃんと書いてくださいということで、お金などの寄付を受けた場合は年間5万円を超えると記載が必要です。パーティー券の購入では、1回20万円を超えると記載が必要になってくるという法律です。政治資金規正法で定められている「政治資金の収支の公開」は、収入・支出などを記載した収支報告書の提出を義務づけ、これを公開することで収支の状況を国民に明らかにするというものです。政治活動が国民の監視と批判のもとに行われるようにするというのが大原則になっています。今回、どうしてこんなに問題が指摘されているのということですが、政治家側は数か月前からノルマがあるって話ですよね? (武田さん)「派閥のパーティーは大体4月か5月、春先の暖かい季節に開かれるんですけども、大体年が明けて、新年に議員はいろんな活動をするわけです。新年会に行ったりなんかして、それが終わって、今度春先ぐらいに議員事務所に行くと、秘書もいない議員本人もいないということで、どうしたの?と聞くと『みんなパーティー券を売りに行くので忙しい』と」