品川ヒロシが語る『お笑い芸人』と『映画監督』を掛け持つ楽しさ
■目指したのは「役者それぞれの魅力を生かしたアクション」
――監督として、俳優1人1人とどんな思いで向き合っていましたか? コミックの良さや自分の思い描いているものはあるんですけど、本人の持っている魅力みたいなのが出るといいなって思っていました。(それぞれの)口癖とかが入っているし、アクションでいうとJO1はダンスのベースがあるからやっぱりキレキレだし、倉悠貴と水上くんはアクションもお芝居なんですよね。だからちゃんと気持ちがこもって、動いているっていうのがあるし、醍醐虎汰朗は本当に運動神経がいい。それぞれ魅力があるアクションになっているかなと。 ――20代前半の俳優さんが多かったと思います。品川さんは20代のころはどんな方でしたか? ふてぶてしいヤツだったと思います。『OUT』なんてヤンキー映画ですけど、みんな(普段は)めちゃくちゃ礼儀正しくて、めちゃくちゃいい子たち。びっくりします。アウトじゃない全然。めちゃくちゃセーフ。本当に好青年ばっかりだと思います。昔は、多少生意気でも「やることやれば文句ないだろう」って思ってたタイプなんですよ。だけど、やることやってちゃんと礼儀正しい方がいいですね。礼儀正しい方がいいに決まってる。バカです。(当時の自分に)言ってやりたい。見ろ、『OUT』のメンバーを!って。
■『お笑い芸人』『映画監督』を経験して…
――『お笑い芸人』と『映画監督』を掛け持つ今、どんな思いで活動していますか? 無理して俺なんかを呼ばなくてもっていうのがテレビはあると思うんですよ。それでも呼んでくれるのはやっぱり楽しいし、久しぶりに行くと、毎回新鮮になるんですよね。前みたいにテレビは毎日出ているという状態じゃなくて、久しぶりに行って芸人に会うとやっぱり楽しい。芸人の方をやって、映画に戻るじゃないですか、そうすると“やっぱり映画楽しいな”と思うし、その繰り返しです。だから本当にいいペースで何の文句もない、吉本様様って感じです。ガッツリ首輪を、短めのリードをつけられて、首を痛めるぐらいにやってますけど、いい会社だなって思ってます(笑)