「ずんだもん」で知られる無料読み上げソフト『VOICEVOX』の次期アップデートでキャラを“話し声”のまま歌わせる機能が実装決定。1月末にプロトタイプ版をリリース、いわゆる「人力ボーカロイド」的なことが簡単に可能に
無料の読み上げソフトとして展開する『VOICEVOX』の公式Xアカウントは12月28日、次期大型アップデートとしてキャラクターを喋り声で歌わせる「ハミング」を開発中と発表した。機能およびエディタはプロトタイプ版を2024年1月末に公開予定としている。 『VOICEVOX』は、クレジット表記を行えばだれでも無料で使用できるテキスト読み上げソフトだ。2021年のリリースの際に本製品に収録された「ずんだもん」の声が大きな注目を浴びたことでYouTubeやニコニコ動画などでの利用が定着し、現在では「四国めたん」や「春日部つむぎ」、「WhiteCUL」といったキャラクターとともに動画での利用をよく見かけるようになっている。 今回明らかとなった「ハミング」は、キャラクターを話し声のまま歌わせることができるという機能だ。これまでにも合成音声のキャラを歌わせるソフトは複数リリースされているが、同じキャラの声でも話し声と歌声では合成するソフト自体が分かれることから、やや違った印象となっていることも多い。その点で今回の「ハミング」は、『VOICEVOX』での話し声を維持したまま歌唱ができるという点が大きな特徴となる。 これまでにも合成音声などのピッチを人力で調整して話し声のまま歌わせる、通称「人力VOCALOID」といった試みは存在していたが、今後のVOICEVOXではそういった難しい調整を介さずに、ソフト単体でそれに近いことを簡単に行えるようになるものと期待できる。 開発元によると、「ハミング」は技術的には『VOICEVOX』に実装されているしゃべり声のスタイル“ツンツン”や“ささやき”などのすべての話し方に対応可能とのこと。なお「ハミング」は最初からすべてのキャラクターに実装するのではなく、音声ライブラリの実装順に順次対応を行っていく予定とのことだ。 なお1月にリリースされるプロトタイプ版では必要最低限の機能のみを提供するとのことで、UIなどはその後のフィードバックを受けつつ徐々に改善していく予定となっている。 このほか『VOICEVOX』の開発を行うヒホ氏は、開発を継続するための資金援助もpixivFANBOOKにて募集中としている。『VOICEVOX』ファンの方は、この機会に今後の開発を応援してみてはいかがだろうか。 『VOICEVOX』の次期大型アップデート機能「ハミング」は、2024年1月末にプロトタイプ版を実装予定だ。
電ファミニコゲーマー:司破ダンプ
【関連記事】
- 『ヒロアカ』のアトラクションがユニバーサル・スタジオ・ジャパンに登場。デク、爆豪、お茶子、轟ら雄英生とヴィランの戦いを大迫力で描くシアター・ショー
- 『GTA6』のトレーラーが1億回再生を突破。アップロードから1日足らずでみんな大盛り上がり。YouTube史上最速の視聴ペースに迫る
- 『シュタインズ・ゲート ELITE』が57%オフで購入できるメージスのセールがニンテンドーeショップとPlayStation Storeで開催決定。名作アドベンチャーをお得にプレイするチャンス
- ネオン光るレトロなガソリンスタンドで見えない「何か」を調査する一人称視点ホラーゲーム『Eternity’s Echo: Patient Zero』が発表。超常現象を調査するアメリカの機関・D.I.Bのエージェントとして任務を遂行
- 名作フラッシュ死にゲー『人生オワタの大冒険』が再び遊べるように。『ロッコちゃん』『人生オワタの大冒険2』もFlashエミュレーター「Ruffle」により復活