元銀行営業員が見た「お金の預け方が上手な人」の特徴3選
銀行口座を上手に使いこなす人の特徴(2)複数の銀行に資産を分散する
銀行口座に預けるときに必ず知っておきたいのが、「ペイオフ制度」についてです。 ペイオフとは、万が一金融機関が破綻したときに「元本1000万円までとその利息」が保証される仕組みです。 これは、裏返せば「1000万円を超える預金については、一部返ってこない可能性がある」ということになります。 筆者が担当したお客さまのなかにも、ペイオフ対策として「1つの銀行には1000万円までしか預けない」という人も多くいらっしゃいました。 まとまった資金を銀行に預けるときは、複数の銀行に資産を分散することも検討してみるとよいでしょう。
銀行口座を上手に使いこなす人の特徴(3)預金の種類を使い分ける
銀行の預金には、実は普通預金や定期預金以外にも多くの種類があります。 主な預金種類は下記の通りです。 ・普通預金 ・定期預金 ・当座預金 ・貯蓄預金 ・積立定期預金 ・定期積金 たとえば、積立定期預金では毎月決まった日に自動で積立を行うことができます。 貯蓄したい金額や時期に合わせて計画的な積立ができることが魅力の預金です。 実際に筆者が出会ったお客さまのなかには、「車検の時期に合わせて2年周期で積立定期預金をしている」、「毎年の家族旅行のお金を積立定期預金で貯めている」といった目的で活用されている方がいらっしゃいました。 また、定期預金や積立定期預金は、普通預金に比べて金利が高いメリットがあります。 「これまで普通預金しか使ったことがない」という人は、目的に合わせて他の預金種類も活用してみるとよいでしょう。
銀行口座の使い方を見直してみよう
マイナス金利政策の解除により、金融機関の預金金利も引き上げが行われています。 より上手に銀行口座を使いこなすためには、目的や使い道に合わせてお金の置き場所を考えることが大切です。 銀行口座には普通預金以外にもたくさんの種類がありますので、一度利用している銀行の商品ラインナップや適用金利を確認してみるとよいでしょう。
参考資料
・日本銀行「金融政策の枠組みの見直し(2024年3月)」 ・株式会社三菱 UFJ 銀行「円普通預金金利および円定期預金金利の改定について」 ・預金保険機構「預金保険制度の基礎知識」 ・金融広報中央委員会「預貯金」 ・一般社団法人 全国銀行協会「定期預金」 ・金融庁「基礎から学べる金融ガイド」
椿 慧理