「50歳代の夫婦です。貯蓄ゼロなのですが、同じような方いますか?」貯蓄ゼロ世帯は何パーセント?50歳代の平均貯蓄額と中央値もチェック
【50歳代】手取り収入からいくら貯蓄に回しているか
では、今の50歳代は手取り収入からいくら貯蓄に回しているのでしょうか。 ●年間手取り収入からの貯蓄割合 ・平均:12% ・5%未満:6.9% ・5~10%未満:15.7% ・10~15%未満:20.2% ・15~20%未満:5.2% ・20~25%未満:8.3% ・25~30%未満:1.7% ・30~35%未満:5.7% ・35%以上:8.1% ・貯蓄しなかった:28.1% 最も多いのは「10~15%未満」で、平均は12%でした。 手取りの10%程度なら、家計の見直しや節約などの工夫で捻出できるかもしれません。 もちろん、貯蓄のペースは家庭ごとに差があるものです。 手取りの何%を貯蓄するかは個人差があるものですが、平均を一つの目標にするのもいいでしょう。
今からコツコツ貯蓄習慣を
これまで50歳代・二人以上世帯の「貯蓄ゼロ(非保有)の割合」と平均・中央値を確認してきました。 確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。 先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資で貯めていくのも一つの方法です。 2024年からは新NISA制度がスタートし、個人でも資産運用をはじめやすい環境が整ってきました。 ただし、資産運用には伴いますので、ご自身に合った資産形成の方法を探してみてください。
【ご参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
・金融資産非保有:27.4% ・100万円未満:9.1% ・100~200万円未満:6.4% ・200~300万円未満:3.8% ・300~400万円未満:3.9% ・400~500万円未満:3.8% ・500~700万円未満:5.6% ・700~1000万円未満:5.5% ・1000~1500万円未満:8.9% ・1500~2000万円未満:4.2% ・2000~3000万円未満:5.4% ・3000万円以上:11.2% ・平均:1147万円 ・中央値:300万円
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
中本 智恵