ウインターカップ2023男子決勝見どころ「4年ぶりに実現した“福岡決戦”…好ゲームは必至」
12月28日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子準決勝が行われ、決勝戦の対戦カードが決定。第2シードの福岡大学附属大濠高校(福岡県)が優勝した2021年以来2年ぶり、ノーシードから勝ち上がった福岡第一(福岡県)が2年連続で決勝の舞台にコマを進めた。つまり、4年ぶり2回目となる“福岡決戦”が実現した。
大会を通してチーム力がアップ。4度目の制覇に死角はあるか!?
夏のインターハイでは県予選の決勝で福岡第一に敗れて出場を逃した福大大濠だが、実力校であることは周知の事実。指揮を執る片峯聡太コーチは「12月の頭までは個々の能力を伸ばすことに主眼を置いた練習をしている」と語っており、優れた個人技に裏打ちされたチームプレーが強さの秘密だと言えるだろう。 片峯コーチは準決勝までの戦いぶりについて、「粘り勝ちの内容で試合ができています」と語るように、リードを奪われても決して慌てず、40分を通して勝利を引き寄せる戦いを披露。いわゆる“負けない強さ”を見せている。主力は渡邉伶音、湧川裕斗、髙田将吾の2年生トリオだが、それを3年生がバックアップ。手堅い試合運びはメンタル面での充実も感じさせ、大会を通じてさらにチーム力がアップしているように思えた。 取材をしたタイミングで決勝の対戦相手は決まっていなかったが、福岡第一が勝ち上がれば「(対策を練るために)寝られなくなるかもしれませんね」と笑顔を交えて語る片峯コーチ。「福岡第一さんとどう戦うのかは頭に入っていますが、やはり崎濱(秀斗)君がいるといないとでは違います。彼の個人技で打開されてしまうので、それについては対策を練らなければいけない」と警戒感を隠さない。 ポイントは「リバウンド」と語り、渡邉を中心としたセンター陣が福岡第一にどのように対抗するかにも目が離せない。2年ぶり4回目の冬の制覇に向けて、どれだけ自分たちのバスケが遂行できるかに勝敗のカギが隠されていると言えるだろう。