【高校野球】集客好調の道高野連が加盟校に800万円分を野球用具で還元
道高野連は12日、札幌市内で理事会を開いた。2023年度にエスコンフィールド、札幌ドームで初開催した夏の南北北海道大会、秋の全道大会の集客が好調で想定を上回る収益を得たことから、全加盟校に野球用具で還元することを決めた。 夏は南北大会の準決勝以降計6試合、秋は全道大会全試合を屋内球場で開催した。いずれの大会も想定を上回る観客が来場したことなどから、23年度の収支は「予算立てしていた収益のほぼ倍になった」と横山泰之専務理事。「選手が頑張ったから頂いたお金なので」と、収益の一部である総額1500万円を還元事業に充て、約800万円で全校に新基準バット1本、ヘルメット(個数未定)、キャッチャー用のマスクのいずれか各校が希望する用具を贈る。残りの700万円は「それ以外にも1つ、2つ特別な事業をやりたいと考えている」と話した。 昨夏北大会で初めて4強入りし、エスコンで試合を行った士別翔雲・渡辺雄介監督(42)は「選手が頑張った結果なので、還元は大変ありがたい。学校に予算は組んでもらっているが、(新基準になる)バットは総入れ替えになるので1本でも多い方が良い」と話した。 〇…24年度の大会日程(硬式)が正式決定した。春の全道は5月22~28日に札幌円山球場で実施し、夏は南が7月11~21日に同球場(準決勝以降はエスコン)、北は同13~23日に旭川スタルヒンで開催。10月16~24日に行う秋の全道は昨年度に引き続き札幌ドームで全試合を行う。また、連合チームの規定が変更された。昨年度までは選手数が9人に満たない学校同士で連合を組む必要があったが、今春からは9人以上の学校と9人未満の学校でも連合チームとして出場できることになった。
報知新聞社